【J1展望】鹿島×G大阪|ともに主力流出の“ショック”を払拭する戦いをみせられるか!?

鹿島――試合前日にカイオの移籍が決定的に…。

J1リーグ2ndステージ1節
鹿島アントラーズ-ガンバ大阪
7月2日(土)/18:30/県立カシマサッカースタジアム

鹿島アントラーズ
1stステージ成績:1位 勝点39 12勝3分2敗 29得点・10失点

【最新チーム事情】
●カイオのUAEリーグのアル・アインへの移籍が決定的に。G大阪戦前日の出来事とあって、チームへの影響が懸念されるが、この日の練習前にクラブ幹部が選手を集め、今までと変わらない奮闘を呼びかけた。
●リオ五輪代表の選出が決まった植田と櫛引。ふたりはカシマスタジアムで会見し、「鹿島の代表として戦ってきたい。戦う姿を見てほしい」と口を揃えた。
●コンディションに問題か。絶対的なエース金崎は、前日練習は不参加。G大阪戦の出場は微妙。

【担当記者の視点】
急転直下の移籍劇だ。

中東から獲得オファーが届いていたカイオだったが、一部報道では断りを入れたと報じられていた。しかし、G大阪戦前日、UAEのアル・アインへの移籍が決定的に。すでにカイオは日本を発っているという。

切り札としても貴重な働きを見せていたブラジル人アタッカーの流出は、大きな戦力ダウンとなるのは必至。G大阪戦は中村のスタメンが濃厚だが、「カイオ・ショック」を乗り切るためにはチームが一丸となって戦わなければならない。

第1ステージ最終節で出場停止だった昌子が、最終ラインに復帰する。6月29日にU-23代表として南アフリカ戦を戦った植田も先発する見込みで、リーグ最少失点を誇る堅守で難敵を迎え撃つ。

攻撃陣は、前日練習は不参加だった金崎の状態が気がかり。欠場の場合は、赤﨑が土居と2トップを組むことになりそうだが、今季公式戦はいまだノーゴールの悩めるストライカーは、訪れたチャンスをモノにできるか。

“完全制覇”を狙う第2ステージの初戦は、チームの総合力が問われる一戦となる。

G大阪――宇佐美の抜けた穴に入るのはアデミウソン。左サイドの連係が鍵に。

J1リーグ2ndステージ1節
鹿島アントラーズ-ガンバ大阪
7月2日(土)/18:30/県立カシマサッカースタジアム

ガンバ大阪
1stステージ成績:6位 勝点24 7勝3分7敗 22得点・20失点

【最新チーム事情】
●宇佐美がアウクスブルクに移籍後、チーム初の試合。
●17年半チームに在籍した二川が東京Vへ期限付き移籍。
●オ・ジェソク、長沢ら怪我人が復帰。ベンチ入りの可能性も。
●遠藤はJ1通算100ゴールまで、あと1ゴール。

【担当記者の視点】
第1ステージ16節の鳥栖戦で負傷(右内転筋肉離れ)した岩下は、依然として戦線離脱中のため、代役は金が務めそうだ。一方、SBのオ・ジェソクやFWの長沢らが復帰しており、今節からベンチ入りの可能性もある。

戦力に目を向けると、宇佐美が移籍した穴は極めて大きい。また、宇佐美と同じ2列目で活躍が期待された二川は、J2の東京Vへレンタル移籍しており、2列目はふたりを欠いた形だ。2列目の質と層には一抹の不安が残る。

第1ステージ途中から続く「遠藤のトップ下」は継続。宇佐美の主戦場だった左サイドハーフにアデミウソンが入り、右に阿部を置く並びが濃厚か。右サイド の阿部と米倉はこれまで何度も組んでいるが、左のアデミウソンと藤春の連係はまだ拙い。局面の打開役となるアデミウソンが機能しなければ、攻撃は手詰まり になる危険性もある。

またボランチは、これまで何度か組んだ今野、倉田のコンビ。本来は井手口が今野の第1パートナーながら、U-23代表で南アフリカ戦(29日)に先発しており、疲労を考慮した形。倉田の攻撃参加もひとつのポイントとなりそうだ。

戦力が低下したなか、第1ステージ王者の本拠に乗り込む。しかし、ここで結果を残し、まずは「宇佐美ショック」から脱却したいところ。そして「快進撃の始まり」としたい。

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