G大阪サポレポ vol.38 暴れん坊を抑え込む 2015/04/25
全員攻撃・全員守備のスタイルを掲げ、昨年J2を圧倒的な強さで制覇した湘南ベルマーレとの一戦。若手が中心で、1試合を通じてよく走るサッカーは破壊力があり、試合前は乱打戦になるのではないかと予想していた。しかし、始まってみると湘南の縦への推進力を消す前からのプレスがはまり、ガンバが三冠王者の貫録を見せつける試合となった。
序盤、湘南は高山と永木のコンビでガンバのサイドを脅かす。彼らがカウンターの起点となっていたが、徐々に大森、阿部の両サイドと今野が積極的なプレスをかけ、湘南の強みである縦への推進力を奪いにかかる。
対する湘南も、絶妙な距離感で網の目のような守備陣を敷き、相手のパスワークを寸断しにかかったが、ガンバの攻撃は一枚上手だった。26分、遠藤の絶妙なアウトサイドでのクロスから丹羽が落としたところに米倉が強烈なシュート。GKが弾いたボールに詰めたのは宇佐美。まるで岡崎慎司のような泥臭いゴールで得点ランクダントツトップとなる7点目をあげ、ガンバに先制点をもたらした。
すると、その後は守備を固め、ボールを奪ってカウンターという危なげない試合運びを見せる。後半終了間際には、倉田がPKを獲得すると、遠藤が落ち着いて決めて勝負あり。遠藤はこれでPK通算27点目となり、歴代単独トップに。PK職人に新たな勲章が加わった。
90分間を通じて相手に思い通りのサッカーをさせない余裕を見せたガンバ。湘南に対して強烈な洗礼をお見舞いした。
チケット過剰販売?
BMWスタジアムでの湘南戦。試合前には大行列が出来上がり、超満員となった。ホーム初勝利を目指した湘南サポーターと関東でのアウェイゲームに詰めかけたガンバサポーターでスタジアム周辺は大混雑。スタジアムに多くのサポーターが観戦に訪れるのはいいことだ。しかし、ここで問題が発生する。
正規のチケットで入場しているはずなのに、応援スタンドは人でごった返し、通路での観戦を余儀なくされる人まで現れた。一部ではスタジアムのキャパシティを上回るチケットが販売されたのではないかとささやかれている。真実はわからないが、観戦に訪れた人が気持ちよく試合を観戦できるようにマネジメントするのは開催側の最低条件だ。今後の改善に期待したい。
破竹の4連勝。宇佐美神話継続中!
この勢いでACLも勝ち切るんや!