【J1展望】G大阪×名古屋|宇佐美のラストマッチ。G大阪は「負けられない一戦」に

G大阪――岩下が負傷離脱。宇佐美の移籍とは裏腹に、チーム状態は楽観できない。

J1リーグ1stステージ・17節
ガンバ大阪×名古屋グランパス
6月25日(土)/19:00/市立吹田サッカースタジアム

ガンバ大阪
1stステージ成績(16節終了時):6位 勝点23 7勝2分7敗 19得点・17失点

【最新チーム事情】
●宇佐美は、アウクスブルクへの完全移籍が決定。試合後にはセレモニーが予定される。
●オランダのPSVが、U-19代表のMF堂安に興味を示す。移籍の可能性も浮上。
●前節の鳥栖戦で岩下が負傷。右足内転筋の肉離れで全治3週間の見込み。
●遠藤はJ1通算100ゴールまで、あと1ゴール。

【担当記者の視点】
最大の注目は、やはり宇佐美だ。20日にドイツのアウクスブルクへの完全移籍が決定し、この名古屋戦が渡欧前のラストマッチとなる。チケットの売れ行きも好調で、今季4度目の3万越えもあるか。サポーターへの感謝を込めた一撃が期待される。

そんなおめでたい一報とは裏腹に、チーム状態は楽観できない。岩下が全治3週間の負傷で戦線から離脱。CBには金が入るが、選手層の薄さは否めない。ま た、本調子とはいえない米倉も気掛かり。オ・ジェソクは負傷明けのため、コンディション次第では初瀬が右SBで先発しそうだ。

激しいポジション争いをしているのが、CFとボランチだ。CFではアデミウソンが定着しつつある。卓越したボールキープ力や技術を駆使して攻撃の起点になるなど、一定のパフォーマンスを披露。果敢にゴールも狙うだけに、この試合でもそうした積極的な姿勢が見られるか。

一方、ボランチは井手口と倉田が熾烈な争いを演じるなか、この一戦では倉田が先発か。機を見てボールを運ぶドリブルは魅力的で、局面打開の有効な一手となる。その強みを随所に出し、指揮官にアピールしたいところ。

チーム全体が、宇佐美を温かく送り出すムードに包まれており、まさに“負けられない一戦”だ。ホームできっちり勝利し、エースの移籍に花を添えたい。

名古屋――シモビッチ、田口に欠場の恐れが。

J1リーグ1stステージ・17節
ガンバ大阪×名古屋グランパス
6月25日(土)/19:00/市立吹田サッカースタジアム

名古屋グランパス
1stステージ成績(16節終了時):14位 勝点16 4勝4分8敗 21得点・26失点

【最新チーム事情】
●降格圏の16位湘南、17位甲府とは勝点1差。もし今節敗れれば、逆転される可能性も。
●前節の柏戦で右足を痛めたシモビッチ、火、水(木、金は非公開)の練習を回避した田口に欠場の恐れが。
●ここ2週間はディフェンス面の確認に時間を割く。

【担当記者の視点】
前節の柏戦はシモビッチのゴールで先制するも、すぐに追い付かれ1-1のドローで終えた。これでリーグ戦は6戦勝利なし(2分4敗)。降格圏の16位湘南、17位甲府とは勝点1差(最下位の福岡とは勝点5差)と、今節敗れれば逆転される可能性がある。

さらに追い打ちをかけるように、柏戦で右足を痛めたシモビッチ、状態は不明だが足を痛めたと思われる田口が欠場する恐れが出てきた。攻撃のキーマン2枚を欠くとなれば、さらに苦しい戦いを強いられる。

1トップのシモビッチ、トップ下の田口の代役には、それぞれ川又と矢田が抜擢される可能性が高い。またボランチには柏戦でまずまずの働きを見せた磯村が 入りそうだ。3人は6月6日のナビスコカップ・磐田戦で揃って先発し、3-1の勝利に大きく貢献した。求められるのはあの試合で見せたような連係プレー だ。

一方、ここ2週間はディフェンス面の修正に時間を費やしている。リーグワースト2位タイの26失点を喫する守備陣が、G大阪の攻撃に耐えられるか。特に3試合連続ゴール中で、アウクスブルク移籍前のラストマッチとなる宇佐美には気を付けたい。

リンク元

Share Button