G大阪サポレポ vol.33 スロースターター 2015/03/11
Jリーグ開幕!!
2015年、待望のJリーグが始まりました。やはり、週末にJリーグが待っているのは格別です。北海道で勤務している私にとって、週末は大好きな生まれ故郷と繋がれる至福の時。予算の関係上、昨年よりもスタジアムへ行ける回数は少なくなってしまいますが、北の大地からも青黒の魂をもってサポレポを更新していくので、ご愛読いただけると幸いです。
次世代の至宝
開幕の一戦は昨年大ブレイクした武藤を擁するFC東京戦。開幕戦ということもあってか、前半は重い展開。しかし、前半終了間際、試合は意外な形で動く。相手ゴールライン際でボールをコントロールした宇佐美がラインを割ってしまい、FC東京DFは足を止める。しかし、判定はインプレー。すかさずフリーの遠藤にボールを預け、正確なクロス。これをパトリックがしっかりと決めた。ガンバにとっては幸運なアクシデントだった。
後半は一転して両チーム攻めあう展開に。宇佐美と武藤による個人技の応酬となった。先手を取ったのは宇佐美。53分に梶山に倒されて得たPKを自ら沈めて追加点。PKを遠藤に譲らなかったことから、今年は得点王を狙うという気持ちが前面に出ていた。その後も79分に交代するまでFC東京守備陣を脅かし続けた。
しかし、武藤も黙っていない。サイドから度々チャンスを作る。すると75分には難しい体勢からゴールを決め、後半アディショナルタイムには岩下のクリアボールを拾うと右足一閃。起死回生のスーパーゴールを決め、2-2のドローに持ち込まれた。
この2人はやはり規格外だ。スポーツ紙は「武藤の方が運動量もあり、守備もする」「スーパーゴールの武藤に軍配」と炊きつけているが、そんな比較は意味がない。あの日の宇佐美の動きを見ていない俄か記者の愚記事だ。武藤はすごいし、宇佐美はもっとすごい。私はただ純粋に、この2人がハリルホジッチ新監督の下で躍動する姿を見てみたい。
誤審について
誤審についていろいろ批判されているが、最も責められるべきなのはFC東京のDF陣だと思う。判定を下すのは選手の仕事ではない。自己判断でプレーをやめてしまった選手たちが最も責任を問われるべきなのだ。私も学生時代、水球部で全日本選手権を戦っていたが、水球はサッカー以上に判定が曖昧なスポーツだ。明らかに弱小チームに配慮した笛が吹かれるなど、気に入らない笛も多かった。
それでも判定は絶対だ。そこに文句を言うのではなく、下された判定のもとで最善のプレーを行わなければならない。審判も人間だ。試合中に100回近く吹かれる笛がすべて正しいなんてありえない。全力プレーを怠って失点をしたFC東京は言わば「自滅」だ。そういう声がもっとあってもいいと思う。
ありがとう万博
スタジアムには「ありがとう万博」の横断幕。そう、今年は万博をホームスタジアムとして戦う最後の年。物心ついた時から第二の我が家のような存在だった万博記念競技場は、隣に建設中の新スタジアムをどこか寂しそうに眺めている。開幕戦は引き分けスタートとなったが、集大成として、万博に一つでも多くのタイトルを持ち帰ろう!
全ては万博のために。