＜明治安田生命Ｊ１：鳥栖２－１Ｇ大阪＞◇第１ステージ第１６節◇１８日◇ベアスタ

Ｇ大阪Ｕ－２３（２３歳以下）日本代表ＭＦ井手口陽介（１９）が「ダブルのオメデタ」を明かした。アウェー鳥栖戦は１－２の逆転負け。前半４４分、ＦＷ 宇佐美の３試合連続ゴールの直後だった。宇佐美、遠藤らがピッチへ並び、満面の笑みでゆりかごダンス。実は前日１７日に第１子となる長女が誕生した井手口へのプレゼントだった。

突然の告白だった。井手口は、昨年末に同じ中学で同学年だった一般女性と結婚していたが、公表はしていなかった。しかも鳥栖入りした前日１７日の夕方に 愛娘が誕生。「陣痛が始まってから（病院で）ついていたけど、朝は練習に行かないといけなくて、そのまま（鳥栖へ）出発した。お産には立ち会えなかっ た」。井手口の代わりにお産を見守った母亜紀子さん（４９）は「初孫でとってもかわいい」。

五輪出場へ向けて覚悟も決まった。残り約２カ月。層の厚いボランチ陣で、１９歳ながら定位置を狙う井手口は「２人を守っていかないといけない。自分が しっかりしないといけない。みんながゆりかご（ダンス）をしてくれたし、オメデタだったので…。負けて悔しい」。２つの喜びに包まれた男が、Ｊリーグと五 輪で結果を残す。

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