【J1展望】G大阪×湘南|移籍が迫る宇佐美。「恩返しのゴール」を決めるか?

G大阪――ボランチで定位置を掴みつつある倉田。中盤の新たなキーマンに。

J1リーグ1stステージ・15節
ガンバ大阪×湘南ベルマーレ
6月11日(土)/14:00/市立吹田サッカースタジアム

ガンバ大阪
1stステージ成績(14節終了時):8位 勝点19 6勝1分6敗 14得点・12失点

【最新チーム事情】
●宇佐美にドイツ1部・アウクスブルクからオファー。移籍が決定的と見られる。
●藤春がリオ五輪のオーバーエイジの有力候補に。
●遠藤がJ1通算100ゴールまで、あと1ゴールに迫る。
●吹田スタジアムで初のリーグ戦連勝を狙う。

【担当記者の視点】
宇佐美のアウクスブルク移籍、藤春のオーバーエイジ候補の話で注目を集めるなか、ホームで湘南戦を迎える。前節はアウェーのFC東京戦で0-1と惜敗 し、連勝は2でストップ。アデミウソンの3試合連続ゴールもならなかった。しかし、ホームでは磐田戦に続き、今季初のリーグ戦連勝が懸かっており、チームの士気は高い。

予想布陣で注目は、最近ボランチでの起用が続く倉田だ。本来は2列目を主戦場とするが、新境地で新たな才能を見せつつある。中盤の底から見せる力強い上がりに加え、スピードに乗ったドリブルでマークを剥がせる存在だけに、勝敗を左右するポイントとなるだろう。

気掛かりであり、注目でもあるのが宇佐美だ。3日のブルガリア戦は44分から途中出場し、先発した7日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦は74分までプレー。間違いなく疲労が蓄積しており、決して万全とは言えない。

もっとも今夏の移籍が決まるとなれば、ホーム戦で勇姿が見せられるのは残り3試合(今節、15日の10節・浦和戦、25日の17節・名古屋戦)。本人もそれは意識しているはずで、サポーターへの恩返しとなるゴールを決められるか。

オーバーエイジ候補として熱視線を浴びる藤春も気合いは十分。リオ五輪出場に前向きな姿勢を示し、出場となれば第2ステージは一時離脱となる。それだけに『出られる時に貢献したい』と考えるのは自然の流れ。世間の耳目を集める宇佐美&藤春の縦ラインから目が離せない。

湘南――菊池が出場停止。奈良輪が左ウイングバックで先発か。新人・神谷が4戦連続先発へ

J1リーグ1stステージ・15節
ガンバ大阪×湘南ベルマーレ
6月11日(土)/14:00/市立吹田サッカースタジアム

湘南ベルマーレ
1stステージ成績:(14節終了時):17位 勝点14 3勝2分9敗 13得点・23失点

【最新チーム事情】
●高卒新人の神谷が急速にフィット。
●高山&大槻の無駄のない“クリーンエネルギー”プレスが冴える。
●出場停止の菊池に変わり、左ウイングバックに奈良輪が先発か。
●下田、長谷川、坪井、岡本らも好調。起用法に注目だ。

【担当記者の視点】
リーグ戦で名古屋からホーム初勝利(2-1)を挙げ、福島でのJ1公式戦初開催となる神戸戦(0-2で敗戦)を行なったあと、中断期間中は改めて全体の連係とプレー精度の向上に努めた。

急速に調子を上げてチームにフィットしているのが、高卒ルーキーの神谷だ。試合を重ねるごとに自信を付け、ボランチのポジション争いに絡んできている。4試合連続公式戦スタメン出場を果たせるか。

一方で、下田や長谷川も好調を維持しており、先発に抜擢されることもあり得る。G大阪の分厚い中盤に粘り強く対応し、個性や特長を上手く発揮したい。

名古屋戦で活躍した菊池の出場停止はやはり痛い。左ウイングバックには奈良輪が起用される見込みだ。強力なG大阪のサイドアタックを三竿とともに、いかに食い止めるかがポイントになるだろう。そのうえで、効率良く攻め込みたい。

またDF陣の坪井、岡本もコンディションが良く、メンバーに絡んできそうだ。また、相手チームにはアデミウソンや藤本がおり、端戸、奈良輪、長谷川らは“元横浜対決”でも上を行きたい。

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