宇佐美、決める置き土産弾 今夏に欧州再挑戦へ

日本代表のFW宇佐美貴史(24=G大阪)が、新本拠地で代表2試合連発を決める。今日7日のキリン杯決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田S)に向け、 6日は大阪市内で非公開調整。所属先G大阪が今季から使用する新本拠地の吹田Sで宇佐美は公式戦9戦不発。今夏のドイツ1部アウクスブルク移籍が有力に なっている男が、代表2戦連発&吹田初ゴールを決めて欧州再挑戦を加速させる。

さっそうと金髪をなびかせ、宇佐美は夕日が沈む練習会場を駆け回った。同じ場所にFW本田、MF香川のダブルエースはいない。先発濃厚な決勝は、9月から始まるW杯アジア最終予選に向け「いつまでも(2人に)頼っているのはどうかと思う」と語る勝負の場だ。

ほろ苦い思い出とも決別する。今季からG大阪の新本拠地となり、代表戦初開催となる吹田Sで、宇佐美は公式戦9戦でいまだに無得点。プレシーズン戦を含めれば10戦不発だ。4月19日のACL水原戦では蹴り直しを含めた2度のPKを外す悪夢も経験した。

それでも今月3日のブルガリア戦(豊田ス)で、代表として昨年10月以来の通算3点目を記録。勢いに乗っており「(自分が吹田Sで)まだ決めていないので決めたい。代表での1発目にもなるので狙っていきたい」と意気込んだ。

今夏の欧州移籍は既定路線。移籍先はドイツ1部アウクスブルクが有力になっている。この日、G大阪のクラブ幹部は「(強化部から)欧州から話が来ている という話は聞いている」と認めた。さらに「本人の海外志向が強いことは知っている。クラブの考えとしては、本人が希望するなら背中を押す」と容認する構え を示した。

世界ランク20位の格上を相手にした力試しだ。93年のJリーグ発足後、日本代表が新スタジアムで臨んだ国際Aマッチは16戦不敗(10勝6分け)で、 W杯最終予選に向けて不敗神話の継続が望まれる。代表2戦連発&吹田1号を狙う宇佐美は「ゴール前のチャンスで落ち着くことが大事。いい自信はあるので、 気持ちを新たにやりたい」。入場券は既に完売。G大阪と同じ青のスタンドへ、豪快な1発を届ける。

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