日本代表戦での復調なるか注目の宇佐美 本田欠場も自身のスタイル不変を宣言

今季は不発が続く悩める才能

 3日のキリンカップ・ブルガリア戦(豊田スタジアム)に臨む日本代表FW宇佐美貴史(ガンバ大阪)は“本田の代役”にとどまる気はないようだ。トレーニ ング後のミックスゾーンで「圭佑くんの代わりに出る選手は求められることがあると思いますけど、僕に関しては変わらない」と、自身のスタイルを貫くことを 決意した。

昨シーズンこそリーグ戦で自身最多の19ゴールを決めた宇佐美だが、今季ここまではリーグ13試合でわずか2得点。4月29日の川崎フロンターレ戦では相 手FW大久保嘉人の肘が顔面に当たり一触即発の雰囲気となったが、大久保が決勝点をマークした一方で自身は不発に終わる悔しさを味わった。またAFCチャ ンピオンズリーグでもノーゴールに終わり、G大阪はグループリーグ敗退の憂き目に遭うなど本領を発揮しきれていない。

その状況でもバビド・ハリルホジッチ監督は期待を大きく寄せる宇佐美を招集した。ただ宇佐美自身は「そんなにスーパーな選手がいるというわけではないと 思いますが、もちろん油断はできないですし、自分たちが普段していること、最低限のプレーをすれば勝てる相手だと思います」とキリンカップに対して気負わ ず臨もうとしている。

ハリルジャパンの前線サバイバル生き残りへ

 初戦はブルガリア、7日の試合はデンマークかボスニア・ヘルツェゴビナと欧州勢との戦いが続くことになる。特に7日の舞台はガンバのホームである市立吹田スタジアムでの戦いになる。そして、これまでとは違うレベルの相手との格好の実戦機会としてとらえている。

「アジア相手に2次予選でやれていたことはできるでしょうし、レベルとしては少し上がるだろう中で、どういう戦い方をしてくるかにもよると思いますが、 しっかり自分たちのプレーをそういう相手に対してできるのか、また結果を追求するなかで勝てるのかというところだと思います」

チームは大黒柱のFW本田圭佑が左ひざ裏に違和感を感じており、別メニュー調整が続いている。ブルガリア戦だけでなく7日の試合出場も不安視されているため、前線の選手にとってはチャンス到来となる。“本田不在”の状況について問われても意に介さなかった。

「変わらないと思います。圭佑くんの代わりに出る選手は求められることがあると思いますけど、僕に関しては変わらないです」

ACミランでナンバー10を背負う男を欠いたとしても、自分らしいプレーを見せることこそが最高のアピールになるはずだ。本田が欠場となればMF香川真 司(ドルトムント)、MF清武弘嗣(ハノーバー)らとの2列目ユニットが想定されるが、その中で本来の突破力とシュートテクニックを発揮すること。それこ そが宇佐美復調のきっかけ、そして代表でのサバイバルに直結することは間違いない。

リンク元

Share Button