【G大阪】逆転優勝のシナリオは「5パターン」のみ。「3勝1分」が最低ラインか SOCCER DIGEST Web 6月4日(木)17時22分配信

G大阪にとっては「1敗=即終戦」という感覚。

 勝点7――。首位の浦和と2位のG大阪を隔てる差だ。

現実的に考えれば、G大阪の逆転優勝は極めて難しい。浦和は残り3試合、G大阪は順延分の13節を含めて残り4試合。浦和が残り3試合中2勝を挙げた時点で、無条件に浦和の優勝が決まる。

G大阪が4連勝した場合、最大で「勝点39」に到達するが、一方の浦和は1勝2分で同じ勝点に並ぶ。ここまで無敗の浦和が連敗する可能性は低く、G大阪としては「1敗=即終戦」という感覚だろう。

現時点で勝点7差であり、浦和が3連敗しても勝点34。そこから逆算すると、G大阪が逆転優勝するシナリオは次の5パターンとなる。

G大阪が逆転優勝するシナリオ。

■G大阪「逆転優勝へのシナリオ」(※詳細は表を参照)
シナリオ1:4連勝
シナリオ2:3勝1分
シナリオ3:3勝1敗
シナリオ4:2勝2分
シナリオ5:2勝1分1敗

昨季の対戦成績から判断すると、仙台と柏は決して相性の良い相手とは言えない。仙台戦は2分(△1-1[H]、△0-0[A])、柏戦に至っては2敗(●1-2[H]、●0-1[A])。どちらの相手からも勝点3を奪うのは容易ではない。

一方、神戸戦は2勝(○3-1[H]、○5-1[A])と快勝を収めている。宇佐美貴史は公式戦77ゴール中11ゴールが神戸戦と“神戸キラー”の異名 を取っており、この試合でも活躍が期待される。ただ、神戸の指揮官は昨季まで柏を率いたネルシーニョであり、柏時代と同じように用意周到な対策を練って、 ストロングポイントを潰しにくるだろう。

16位の山形に目を移すと、過去の対戦成績では6勝1分1敗とG大阪が上回っている。しかし、今季の山形は川崎や横浜、柏から白星を勝ち取っており、先 制点を取った場合は3勝1分といまだ無敗だ。アンラッキーな形であれ先制を許す展開となれば、いくら強力2トップを擁するG大阪とはいえ、攻めあぐねる危 険性もある。

神戸戦に敗れれば、試合終了の笛と同時に浦和の優勝決定も。

 次節の15節で浦和が優勝するパターンはひとつ。「浦和が清水に勝利+G大阪が神戸に敗北」。これ以外の場合、浦和の優勝は次節以降に持ち越しとなる(上の表を参照)。

一見すると、15節での浦和優勝の可能性は低い。とはいえ、G大阪は常に背水の陣であり、神戸戦で敗れた場合は試合終了のホイッスルが鳴るのと同時に、浦和の優勝が決定するケースもある。

あくまで第1ステージ王者にすぎないが、それでもJリーグチャンピオンシップへの出場権を獲得する。G大阪が第1ステージの優勝を逃した場合、チャンピオンシップに出場するには「第2ステージ優勝」、「年間勝点1位~3位」のいずれかが条件だ。

もっともG大阪の安定感を踏まえれば、「年間勝点3位」以内は十分に射程圏内。第1ステージの優勝を明け渡しても、特に騒ぎ立てる必要はないだろう。

昨季も中盤戦から他の追随を許さない快進撃を見せ、ナビスコカップ、リーグ戦、天皇杯と次々に頂点を極めた。シーズン終盤戦にピークを持って来れば、史上初の“2年連続三冠王者”にも手が届くはずだ。

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