【J1展望】1stステージ・12節|G大阪 - 磐田|“12年の因縁”カード。G大阪が「セホーン解任」と「J2降格」の雪辱を晴らすか

G大阪――直近の4試合でわずか1ゴール。深刻な得点力不足を解消できるか。

J1リーグ1stステージ・12節
ガンバ大阪 – ジュビロ磐田
5月13日(金)/19:00/市立吹田サッカースタジアム

ガンバ大阪
1stステージ成績(11節終了時):10位 勝点13 4勝1分5敗 9得点・9失点

【最新チーム事情】
●直近のリーグ戦4試合で1ゴールと得点力不足が深刻。
●磐田戦はJ2降格が決まった12年12月1日以来。
●ホームの吹田スタジアムで公式戦5連敗中。
●長谷川監督はアダイウトンのスピードを警戒。

【担当記者の視点】
“不振”という名の長いトンネルから脱せない状態が続く。不振の一因は得点力不足だ。直近のリーグ戦4試合では、8節の福岡戦で宇佐美が決めた1ゴールのみ。柏、川崎、新潟の守備を崩せず、ここまで有効な打開策を見出せていない。

前線と中盤の組み合わせは試行錯誤が続くなか、2トップや1トップを併用し、トップ下に遠藤を置く形も試したが、思うように機能せず。今節では、宇佐美 とパトリック(または長沢)に2トップを組ませ、トップ下にアデミウソンを配置する見込み。中盤のパフォーマンスが、試合の流れを左右するひとつのポイン トになるだろう。

磐田は因縁の相手でもある。12年の3節(ホーム)で対戦し、敗戦後にセホーン監督を解任。さらに同年の最終節(アウェー)では、再び磐田に1-2と敗戦し、クラブ初の降格が決まった。今回はそれ以来の顔合わせとなる。

長谷川監督はアダイウトンのスピードを警戒するなか、磐田の攻撃を抑え込みつつ、攻撃面で有効な形を多く作り、ゴールを決められるか。ホームで公式戦5連敗中という悪い流れを食い止めるには、得点力不足の解消が不可欠だ。

磐田――2シャドーの松井と小林が、G大阪の守備をいかに崩すか。

J1リーグ1stステージ・12節
ガンバ大阪 – ジュビロ磐田
5月13日(金)/19:00/市立吹田サッカースタジアム

ジュビロ磐田
1stステージ成績(11節終了時):8位 勝点16 4勝4分3敗 14得点・18失点

【最新チーム事情】
●怪我で戦列を離れているジェイは、いまだ練習に合流できず。復帰はまだ先の模様。
●鹿島戦で値千金の同点弾を決めた小林が波に乗っている。
●前節の鹿島戦で3-4-2-1を採用。小林と松井が2シャドーとして初コンビを組んだ。
●小川の後輩、桐光学園高のDFタビナス・ジェファーメンとMF鳥飼芳樹が練習に参加。名波監督とシュート練習やパス回しなどを行なった。

【担当記者の視点】
球際でのファイト、守備での粘り強さで鹿島を苦しめ、ドロー決着に持ち込んだ前節。同じく強豪との対戦となる今節も、球際での闘志が戦いのベースになるだろう。

勝利のためには、守備で相手のパススピードに遅れを取らず、サイドでの数的不利を避けることが肝要だ。名波監督は今週の練習で、特に守備のスライドの速 さを強化。「(相手が攻撃を)探っている段階でどんどんスライドすることを意識していといけない」と語る。守から攻の切り替えの速さ、奪った後のファース トプレーの質を高められれば、スピーディな攻めが活きるだろう。

システムは前節同様3-4-2-1の見込み。鹿島戦で初めて2シャドーとしてコンビを組んだ松井と小林が、多くの代表クラスが揃うG大阪をどう崩すかも見どころだ。

「強い相手なので、チャレンジャーに徹して戦える。自分の良さを出せるようになってきたので、それを勝ちにつなげたい」(小林)。存在感を見せはじめている若きタレントは、宇佐美との初となる同世代対決を「楽しみ」にしている。

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