【J1採点&寸評】新潟×G大阪|U-23代表候補・小泉が新潟のファイティングスピリットの象徴的存在に。G大阪は頼みの宇佐美、助っ人陣が不発

新潟――狙い澄ましたボール奪取とカウンターへの粘り強い対処を見せた小泉。

【チーム採点・寸評】
新潟 6.5
最終ラインの編成、システムを変えた試合は守備からリズムを作る。90分、ファイトし続け、原点を取り戻す価値ある引き分けに。

G大阪 5
攻守で連動性に乏しく、セカンドボールを拾われてペースをつかめなかった。カウンターも新潟にケアされ、不発に終わる。

【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 6.5
後半、ペナルティエリアを飛び出し、スライディングタックルでパトリックの突進を止めた場面に象徴されるように、勇敢で冷静な判断を90分維持。

DF
4 舞行龍ジェームズ 6.5
今季、右サイドバックで初めて先発すると、安定したポゼッションでチーム全体に落ち着きと余裕を与えた。

3 増田繁人 6.5
シンプルにプレーすべきところはシンプルにプレーし、周りを動かす統率力も発揮。非常に落ち着いていた。

2 大野和成 6
ビルドアップ時に不安定さを垣間見せそうになったが、周囲のサポートを得て大過なく終わる。パトリックとの競り合いで本領発揮。

5 前野貴徳 6.5
今季リーグ戦に初先発すると、工夫を凝らしたビルドアップと鋭い予測のインターセプトで、大いに存在感を示した。

MF
25 小泉 慶 6.5
狙い澄ましたボール奪取が冴える。G大阪のカウンターに対しても、あきらめないディフェンスでピンチの芽を摘んだ。

8 レオ・シルバ 6
欲を言えばラストパスにひと工夫欲しかったが、中盤で攻守に安定感もたらせたプレーはさすが。J1通算100試合出場を達成。

13 加藤 大 6.5
対面の藤春の攻め上がりをしっかりケア。G大阪のストロングポイントを封じつつ、攻撃への的確な切り替えも素晴らしかった。

14 田中達也 6(80分OUT)
シュート精度は欠いたが、ボールを受けるポジション取りが効果的で、迷いのないドリブルから推進力をチームに与えた。

FW
9 山崎亮平 6(78分OUT)
幅広くピッチを動いてボールを集配し、ボールを循環させた。後半、ペナルティエリアで仕掛けてシュートも、やや強引だった。

16 平松宗 6.5(90+1分OUT)
安定したポストプレーで新潟のリズムになるベースを作った。守備でも献身的に走り、G大阪の攻撃を減速させた。

交代出場
FW
26 端山 豪 -(78分IN)
2トップの一角に入り、間、間でボールを受けてチャンスをうかがったが、決定機を作るまでには至らず。

MF
17 伊藤優汰 -(80分IN)
左サイドハーフに入り、深い位置までえぐってクロスを何本も供給。もう少し精度と落ち着きがあれば、ビッグチャンスを作れていた。

DF
23 酒井宣福 -(90+1分IN)
トップに入ると、身体の強さと馬力を生かして球際でファイト。守備のタスクに専心した。

監督
吉田達磨 6
ビルドアップに長けた両サイドバック、機動力に富みポストプレーも安定感ある平松の起用が奏功。ペースをつかみ、勝点1を得た。

G大阪――宇佐美は二度の決定機をモノにできず。及第点は攻守に幅広い動きを見せた今野のみ。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
90分間集中し、安定したキャッチングで攻守とも精彩を欠いたチームを最後尾から支えた。

DF
14 米倉恒貴 5
背後をたびたび突かれ、新潟が勢いづくきっかけを与えた。攻撃にもほとんど絡めず、空回りのまま戦い終える。

5 丹羽大輝 5.5
米倉のカバーに奔走。新潟のロングボールのターゲットとなった平松をつぶし切れず、起点を作られた。

8 岩下敬輔 5.5
今季初出場で奮闘したものの、要所で寄せの甘さや弱さ、パスミスなどが散見。本来のタフなプレーは示せず。

4 藤春廣輝 5
オーバーラップを完全に封じられ、コンビネーションからサイドを崩す場面は皆無。チームが失速する大きな要因に。

MF
15 今野泰幸 6
守備からリズムを取り戻そうと、幅広く走り回った。十分なサポートが得られず、その献身が報われたとは言いがたい。

7 遠藤保仁 5.5(85分OUT)
ボールに数多く触れながら局面打開を図ったが効果的ではなかった。終盤は2列目に上がってのチャンスメークも不発。

13 阿部浩之 5.5
対面の前野の攻撃参加に対応するのが精いっぱい。受け身のまま90分を戦い終えた。

39 宇佐美貴史 5
前半、2度の決定機を物にできず。新潟の粘り強い守備の前に、次第にプレーが淡白になっていった。

9 アデミウソン 5.5(67分OUT)
前半は左サイドから何度か突破力を見せ、ペナルティエリア内にボールを運んだが、ラストプレーの精度とキレを欠いた。

FW
20 長沢 駿 5.5(62分OUT)
守備で走ることをいとわず奮闘したが、満足なボールが入らず、G大阪の攻撃の時間を作り出せなかった。

交代出場
MF
11 倉田 秋 -(85分IN)
出場時間が短く、効果的に攻撃に絡むことのないままに終わった。

MF
21 井手口陽介 5.5(67分IN)
1列前に上がった遠藤の代わりにボランチに入り、ボール奪取に奔走したが、形勢を変えるまでには至らず。

FW
29 パトリック 5.5(62分IN)
ロングボールのターゲットとなったが、サポートを欠いてセカンドボールを新潟に拾われ、機能せず。

監督
長谷川健太 5
新潟のロングボールに間延びする陣形を修正できず。スペースでもボールを動かされ、劣勢のまま戦い終える。

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