【ACL採点&寸評】宇佐美はPK失敗、今野は2失点に絡み…。G大阪が目指した”四冠”は早くも潰える

負けが許されないホームゲームでまさかの完敗。

4月19日/19:00/吹田S
G大阪 1-2 水原三星
前半 0-0
後半 1-2
得点者/G大阪=今野(89分) 水原三星=サントス(49・57分)

【チーム採点・寸評】
G大阪 4.5
序盤は水原三星の勢いに押されていたが、徐々に落ち着きを取り戻し、前半の残り15分程度は藤春のオーバーラップを活かして左サイドからチャンスを創出。

しかし、後半の立ち上がりの49分に守備のギャップを突かれて失点し、その8分後にはPKで2失点目。完全に試合の主導権を握られた。

その後、慌てて倉田やパトリックを投入するも、1点を返すのがやっとだった。この敗戦でGL突破の可能性が消滅。G大阪が目指した”四冠(ACL、J1、ナビスコカップ、天皇杯)”の夢は早くも潰えた。

【選手採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
失点はいずれもGKには厳しいもの(ひとつはPK)。ハイボールの処理やミドルシュートへの対応に問題はなく、80分には決定的なシュートを身を挺して防いだ。

DF
4 藤春廣輝 5
アデミウソンとの連係はいまひとつだったが、宇佐美が左MFに移った前半の残り15分程度は好プレー。しかし、後半は慎重になったのか、クロスに持ち込む回数が減った。

5 丹羽大輝 5.5
セットプレーの流れから、エリア内でファウルを誘ってPKを獲得(PKは宇佐美が失敗)。絶え間無いコーチングと厳しいチェックで守備を引き締めたが、1失点目のシーンは相手FWへの寄せが甘かった。また、終盤には失点に直結しそうなパスミスもあった。

6 金正也 5
見せ場は、20分にクォン・チャンフンのミドルをスライディングでブロックしたシーンくらい。終盤に丹羽とお見合いし、あわや失点という場面も。

22 オ・ジェソク 5.5(73分OUT)
序盤は対面のヨム・ギフンに押し込まれたものの、後半は果敢な攻撃参加からのクロスで2度の決定機を演出。ターゲットになる中央の選手とフィーリングが合っていただけに、交代は不可解だ。

MF
7 遠藤保仁 4.5
セカンドボールをまったく拾えず、相手に2次攻撃を許した。2失点後にギアを上げて攻撃参加を増やすも、時すでに遅し。

15 今野泰幸 4.5
マークの受け渡しが曖昧で、サントスに裏を取られて1失点。さらに、57分にハンドでPKを献上し、2失点に絡んだ。反撃の狼煙となるゴールを決めたが、マイナス要素があまりに多すぎる。

25 藤本淳吾 5
アデミウソンからの横パスを受けた27分の決定機は相手にブロックされ、オ・ジェソクのクロスにヘッドで合わせたシーンはGKの好セーブに遭った。いずれかのチャンスを決めていれば、流れは変わったかもしれないが……。

9 アデミウソン 4.5(59分OUT)
宇佐美や藤本とポジションチェンジしながら攻撃の糸口を探る。しかし、ほとんどボールを受けられず。シュートもゼロ本と完全に空回ったまま、倉田との交代でピッチを後にした。

39 宇佐美貴史 4
PK失敗で先制のチャンスを逃し、後半の絶好機もヘディングは枠外へ。ふたつの絶好機を外したエースは、試合後にがっくりとうなだれ、しばらく動けなかった。

FW
20 長沢 駿 4.5(59分OUT)
チームの攻撃が停滞していたため、ゴールのチャンスはまったくなかった。とはいえ、たまにボールを受けても安易に2列目やボランチに下げるだけで、相手に脅威を与えられなかった。

交代出場
FW
29 パトリック 5.5(59分IN)
クロスのターゲットになり、一定の存在感は示した。長沢が機能していなかっただけに、もっと早く出番が来れば……。

MF
11 倉田 秋 6(59分IN)
自らドリブルでボールを運び、水原三星の守備を揺さぶった。気の利いたポジション取りでサイドチェンジの起点になるなど、本来は遠藤が担当すべきプレーもこなした。

DF
14 米倉恒貴 5.5(73分IN)
攻撃的な仕事を期待されて右SBに入るも、出場直後のクロスは大きくファーに流れた。以降もゴールに直結する仕事はできず。

監督
長谷川健太 4.5
負けが許されないホームゲームで完敗。2失点後に慌ててパトリックと倉田を送り出すも、手を打つのが遅すぎた。中盤のスペースを埋めきれていないにもかかわらず、遠藤と今野のボランチ起用にこだわりすぎている印象も残った。

リンク元

Share Button