【ACL】G大阪・宇佐美号泣、PK外し膝つき動けず「俺のせい」1次リーグ敗退

◆アジア・チャンピオンズリーグ 第5節 ▽1次リーグG組 G大阪1―2水原三星(19日・吹田スタジアム)

昨年4強入りしたG組のG大阪はホームで水原三星(韓国)に1―2で敗れ、未勝利のまま1試合を残して最下位での1次リーグ(L)敗退が決まった。前半 に日本代表FW宇佐美貴史(23)が先制のチャンスだったPKを失敗。その後の決定機も外し、試合後に号泣した。チームはホーム・吹田スタジアムで公式戦 4連敗となった。

犯した失態の重さに、耐え切れなくなった。ACL1次L敗退が決まると、宇佐美はセンターサークル内で膝をつき、動けなくなった。サポーターからのブーイングも、胸に突き刺さった。ロッカーに引き揚げると、感情が決壊して号泣。「ごめん…」。声にならない声で、仲間たちへの謝罪を繰り返した。

0―0の前半35分、DF丹羽がエリア内で倒されてPKを獲得。本来のキッカー、MF遠藤が2日の横浜M戦で失敗したこともあってか、宇佐美が志願し了承を得た。1度目はゴール左を狙い相手GKにセーブされたが、DFが早くエリア内に入ったと主審が判断してやり直しに。だが、ゴール右を狙った2度目の キックも止められ、まさかの“2連続”PK失敗となった。

「俺のせい。みんなの頑張りや粘り強さを、一選手のミスで台なしにした。サッカーの恐ろしさを知った」。後半28分、フリーで放ったヘディングシュート も外したエースは、涙をこらえ声を絞り出した。チームも後半4分、12分とあっさり失点。昨季4強の勝負強さはなく、最後まで攻守がかみ合わなかった。

補強の目玉として獲得したMFアデミウソンは、見せ場なく後半14分に交代。MF倉田、阿部ら攻守に献身的な選手をスタメンから外してまで攻撃力を期待 した助っ人だったが、いまだフィットせず。ACL5試合でわずか3得点と攻撃陣を波に乗せられなかった長谷川健太監督(50)は「予選敗退は当然、監督に 責任がある。決して貴史だけの責任ではない」と悔やんだ。

2008年以来のACL制覇を今季最大の目標に掲げながら“今年の形”が定まらなかったG大阪。新スタジアムで早くもアジアでの終戦を迎えた。

リンク元

Share Button