岡山「瀬戸大橋ダービー」初勝利!OG呼び込んだ加地が“カジダンス”披露 デイリースポーツ 6月1日(月)7時0分配信
「J2、讃岐0-1岡山」(31日、丸亀)
「瀬戸大橋ダービー」の今季初戦は、岡山が後半にオウンゴールで得た1点を守り抜き、ホームの讃岐を下した。瀬戸大橋ダービー3戦目での初勝利で、4月19日の第8節・熊本戦以来、8試合ぶりの白星。讃岐は終盤に攻め込んだが無得点で敗れた。
岡山の瀬戸大橋ダービー初勝利は意外な形で転がり込んできた。
後半6分、中央からパスを受けたMF加地が右サイドを駆け上がり、右足で上げたクロスが幸運を呼び込む。ボールはクリアを試みた讃岐MF沼田の左足に当たってゴールへ吸い込まれた。
チームに8試合ぶりの勝利をもたらすオウンゴール。米国リーグから今季新加入した元日本代表の35歳は「ラッキーですけど1点は1点。勝ててうれしいの一言です」と声を弾ませた。試合後は瀬戸大橋を渡って詰めかけた2700人の岡山サポーターの前に歩み出て、小刻みなステップで舞う“カジダンス”を披露した。
痛恨のミスを犯した讃岐・沼田とは米国に渡る前の2年間、G大阪でチームメートだった。今季開幕前にも一緒に食事をするなど親交は深く、求められればアドバイスを送る弟分だ。
試合後に沼田と顔を合わせると、加地は「ナイスゴール!」と愛情たっぷりの一言で励ました。「あれでへこたれるようなメンタルの弱いヤツではない。頑張っているし、これからが楽しみ」。讃岐で副主将を務める後輩にエールを送った。
約1カ月半に及ぶ長いトンネルを抜け出した。長沢監督は「サポーターを笑顔にしたい。その一念だった。選手の執念を感じた」と喜んだ。「決定力を上げることが課題。上位との差を縮めるためには連勝しなければ」と加地。苦しみ抜いてつかんだ勝ち点3を、上位浮上へのきっかけにする。