【J1採点&寸評】G大阪×横浜|鮮烈FKの中村がMOM。PKストップの飯倉も高く評価

G大阪――PK職人がまさかの失敗。遠藤のミスが敗戦に直結した。

【チーム採点・寸評】
G大阪 5
宇佐美、パトリック、アデミウソンを組み込むための新布陣は、アデミウソンの先制点を生み出したように可能性を感じさせた。しかし前線からの守備の強度は落ちており、宇佐美の不用意なファウルから中村にFKを決められ、さらにカウンターから失点と脆さを見せた。

横浜 6
新外国人のふたりを先発に組み込み、大きな勝ち点3をつかんだ。中村、斎藤というこれまでの武器が機能したことに加え、新戦力のマルティノスは長い足から繰り出される独特のドリブルとスピードで、新たな可能性を感じさせた。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5
昨季に続き、中村に直接FKでゴールを奪われた。確かにすばらしいFKだったが、遠目の距離と、わずかに触っていたことも考えると、なにとかしたいところだった。

DF
14 米倉恒貴 5(74分OUT)
齋藤への対応では激しさと力強さを見せたが、攻撃面では持ち味の馬力あるオーバーラップは少なかった。後半はやや運動量が落ち、74分に交代となった。

6 金正也 5.5
目立ったミスはなく、カイケに仕事はさせなかった。しかしCBとして2失点目のカウンターは、リスクマネジメントをしておきたかった

15 今野泰幸 5.5
地上戦の強さは相変わらず。しかしビルドアップ面では効果的な縦パスをいれるシーンは少なかった。

4 藤春廣輝 5
マルティノスの対応に手を焼いた。低いクロスでDFとGKの間を狙う工夫が感じられたが、得点には結びつかなかった。

MF
21 井手口陽介 5.5
鋭い寄せで中村にもがつがつと迫り、効果的なボール奪取をみせた。しかし攻撃では印象的な仕事はできなかった。

7 遠藤保仁 5
PK職人がまさかの失敗。リーグ戦では11年3月のC大阪戦以来となるPK失敗がチームの敗戦に直結した。

9 アデミウソン 6
古巣相手に移籍後初ゴール。一瞬で相手を外す動きにもキレが出てきた。本領発揮まであと少しか。

11 倉田秋 5.5(80分OUT)
バイタルエリアの厳しい位置でボールを受けたが、次のプレーの質が低くビッグチャンスに結びつけることができなかった。

39 宇佐美貴史 5
中村のゴールにつながった不用意なファウルに加え、70分には決定機を逃した。最後のPK奪取はあったが、エースとして敗戦への責任は小さくない

FW
9 パトリック 5
高さを生かして1アシストはしたが、ファビオに競り負ける場面や雑なポストプレーなども目立ち、力を発揮したとは言えない

交代出場
DF
35 初瀬 亮 5.5(74分OUT)
正確なキックで攻撃の活性化を期待されて投入されたが、18歳ルーキーが大きな仕事をできるような状況ではなった。

FW
23 呉屋大翔 -(80分OUT)
1点が欲しい場面で投入され積極的にボールに絡んだが、唯一のシュートチャンスは枠に飛ばすことが出来なかった。

監督
長谷川健太 5
新布陣には一定の手応え。しかしエース宇佐美の無得点が続き、遠藤がまさかのPK失敗と信頼を寄せるチームの核が仕事をこなせず。リーグ戦2連敗となった。

横浜――Jデビュー戦初ゴールのマルティノスは「6.5」

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6.5
後半アディショナルタイムのPKストップで勝点3の立役者に。試合を通じてフィードも安定していた。

DF
13 小林祐三 5
宇佐美を必死に押さえ込んだが、痛恨のPKを献上。しかしチームメートに救われた。

22 中澤佑二 6
1失点はアデミウソンへの対応がやや遅れたが、それ以外は高さ、強さを発揮したほぼミスなく中央に蓋をした。

5 ファビオ 6
パトリックと激しい肉弾戦を繰り広げた。J屈指の大型FWとのエアバトルを優位に進め、チームに流れを呼び込んだ。

23 下平 匠 6
冷静なビルドアップで持ち味を発揮。自身の守るサイドを破られるシーンは少なかった。

MF
28 喜田拓也 6
豊富な運動量を生かし、中盤で広範囲をカバー。トップ下の中村をサポートし、地味ながら堅実な仕事を果たした。

8 中町公祐 6
気迫を前面に押し出し、G大阪井手口と言い争うシーンも。しかし戦う姿勢は、チームに勢いをもたらした。

20 マルティノス 6.5(80分OUT)
移籍後初先発・初ゴールの大仕事で勝利に貢献。後半はガス欠も見受けられたが、決勝点を奪ったカウンター時にみせたスプリントが勝利につながった。

10 中村俊輔 7
自身の記録を更新するJ通算22点目の直接FK。さらに試合をコントロールする冷静なパスさばきと、持ち味を存分に発揮した。

11 齋藤 学 6.5(74分OUT)
自慢のスピードをカウンターで生かして敵をぶっちぎり、タイミングの良いラストパスでマルティノスの決勝点をアシスト。

FW
9 カイケ 5.5(72分OUT)
動きの量が少なく、強いインパクトは残せず。まだコンディションが上がりきっていない印象を残した。

交代出場
FW
16 伊藤 翔 5.5(72分IN)
前線からの積極的なチェイスで、リードを守ろうとする仕事はこなした。カウンターでシュートを放つも、ゴールは奪えなかった。

MF
7 兵藤慎剛 5.5(74分IN)
リードした状況を理解し、リスクを負わないボール回しに徹して自身の役割はきっちりと果たした。

MF 18 遠藤渓太 -(80分IN)
印象を残すような仕事はなかったが、チームのひとりとしてリードを守りきることに徹していた。

監督
エリク・モンバエルツ 6
新外国人ふたりを先発に抜てきする判断が、勝点3につながった。最後はPKで肝を冷やしたが、リード後は手堅い選手起用で3連勝につなげた。

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