<J1>ガ大阪・今野躍動 仙台出身、被災地へエール

○ガ大阪2-1大 宮●(11日、吹田ス)

東日本大震災で被災した地元へ何よりのエールとなった。「あの日」から5年の節目の日。宮城県出身のガ大阪・今野が先制ゴールを含め、攻守にわたりチームを引っ張った。

後半4分、左からのCK。宇佐美が蹴り込んだボールはニアサイドで合わせようとした金正也の頭をわずかに越える。ただ、それを見越したかのように落下点に今野が詰めていた。ヘディングでたたきつけて今季初ゴール。右拳を堅く握った。

センターバックの丹羽が鎖骨骨折のため離脱中で、ボランチではなく、最終ラインに入った。その守備でも光る。大宮の長身FWムルジャと再三競り合ったかと思えば、出足の鋭い飛び出しも見せてピンチの芽を摘んでいった。

仙台市出身。震災発生後は支援のために何度も被災地を訪れており、3月11日は「忘れられない日」だという。ただ、「意識はするけど、いつも通りにやりたい」とも。がむしゃらに勝利を求める姿勢が、最高の結果に結びついた。

「この流れを途切れさせないようにしたい」。攻守に欠かせない男の活躍で、ガ大阪が新本拠地で公式戦初勝利を挙げた。

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