G大阪、宇佐美で7年ぶり8強!敵の心折った先制アシスト/ACL サンケイスポーツ 5月28日(木)7時0分配信

アジア・チャンピオンズリーグ決勝T1回戦第2戦(27日、G大阪3-2FCソウル、万博記念競技場)J1のG大阪はFCソウル(韓国)を3-2で下して 2戦合計6-3とし、優勝した2008年以来7年ぶりとなる準々決勝進出を決めた。日本代表FW宇佐美貴史(23)は代表のバヒド・ハリルホジッチ監督 (62)が視察に訪れた前で、先制点をアシストするなど存在感を発揮した。柏が26日に1回戦を突破しており、日本勢2チームの8強入りは6年ぶりとなっ た。

ゴールはなくとも、存在感は際だっていた。宇佐美が絶妙クロスで先制点をアシスト。韓国DFを相手にしない攻撃センスを見せつけ、準々決勝進出に導いた。

「あの先制点で終わらせることはできたと思う。ゴールをおぜん立てすることはできたし、そういう感覚はつなげていきたい」

前半16分だ。敵陣中央でボールを受けるとドリブル開始。DF1人をかわし、2人に囲まれながらも左足でクロスを上げてFWパトリックの頭にピタリと合 わせた。「見てなかったけど、パトはいてほしい所にいてくれる。そのフィーリングは合ってるので」。あとはパトリックがゴールに流すだけ。阿吽(あうん) の呼吸でFCソウルに決定的なダメージを与えた。2点目の起点にもなるなど攻撃を牽引(けんいん)した。

後半43分にはMF堂安が宇佐美より早い16歳11カ月11日でデビュー。試合前に「前半に1、2点取って決めてやるから、準備しとけよ」と声をかけ、 自らの活躍でその展開に持ち込んだ。「記録は塗り替えられるけど、早くデビューさせたかった。タイプは違うけど、僕が17歳のときよりも完成度は高い選 手」。しかも相手は自身のデビュー戦と同じFCソウル。次代の至宝に、先輩としてレールを敷いた。

視察に訪れたハリルホジッチ監督は後半22分に宇佐美が交代してからスタジアムを後にした。「点は取れなかったので、アピールはできてない。チームが勝てたことが唯一よかった」と満足することはなかったが、改めてその能力の高さを見せつけた。

08年以降3度も16強で涙をのんだが、7年ぶりに突破。それでも「ベスト8でも4でも決勝でも、負ければ意味はない。てっぺんを取らないと」。頼れるエースが、アジア制覇へと導く。

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