G大阪08年以来のACL8強 ハリルの前で宇佐美2アシスト デイリースポーツ 5月28日(木)5時0分配信
「ACL・決勝T1回戦第2戦、G大阪3-2FCソウル」(27日、万博)
G大阪はホームでFCソウル(韓国)を3-2で下し、2戦合計6-3として、優勝した08年以来の8強入りを決めた。FW宇佐美貴史(23)が2アシス トの活躍。柏が26日に1回戦を突破し、日本勢2チームの8強入りは6年ぶり。準々決勝の組み合わせ抽選は6月18日に、試合は8月25、26日と9月 15、16日にホーム&アウェー方式で行われる。
前節、敵地快勝のアドバンテージを生かしながら、G大阪がJ王者らしく、危なげない戦いぶりで、08年以来の8強をつかんだ。
前半からエンジン全開だ。16分、ハリルホジッチ監督が見守る前で、宇佐美は相手DF3人をかわし、左足でクロスを入れた。「準備をしていた」という FWパトリックの頭にドンピシャ。「なんとなく、ここかって所にいつもいてくれる」(宇佐美)と、2トップのあうんの呼吸で先制点を生んだ。前半45分に はMF倉田が2点目。PKを献上する場面もあったが、最高の形で前半を折り返した。
後半の失点後も、揺らぎはなかった。途中出場のFWリンスがダメ押し弾、後半43分には16歳の新鋭・堂安を投入する、余裕の試合運びを見せた。
試合前、宇佐美は後輩に「1、2点取ってやるから、準備しとけよ」と声をかけていたが、その言葉通りの試合展開。長谷川監督も「思い切ってやってこい」 と送り出した。残り時間はわずかだったが、「ピッチに立ったらできる自信はあった」と堂安。ゴール前でシュートを放つシーンもあり「出るからには得点した かった」と、貪欲に駆け回った。
16歳11カ月11日。宇佐美を超え、公式戦クラブ2位のスピードデビューだ。宇佐美は「自分の記録は塗り替えられるけど、早くデビューさせたかった」と大人の顔をのぞかせる。吹き込んだ新たな風は、7年ぶりにアジアの覇権奪回を狙うチームの追い風になる。