“新スタジアム元年”G大阪「大いなる挑戦」 アジア制覇へ始動
■20日から公式戦 広島と初戦
天皇杯覇者のG大阪が20日、昨季J1王者に輝いた広島との富士ゼロックス・スーパーカップ(日産スタジアム)で、今季公式戦の初戦を迎える。本拠を 「市立吹田スタジアム」に移した最初のシーズン。2度目のアジア制覇、リーグ王座奪還に向け、2014年の国内3冠王者が出陣する。(細井伸彦)
長谷川監督は就任4年目となる今季を「大いなるチャレンジの年」と位置づける。最大のターゲットは昨季、準決勝で広州恒大(中国)に阻まれたアジア・ チャンピオンズリーグ(ACL)のタイトルだ。指揮官は「必ずや広州を倒し、アジアのチャンピオンを取りたい」と執念を燃やす。
自信の裏付けとなっているのが充実の陣容だ。アデミウソン、藤本の加入により、攻撃陣の定位置争いが激化。長谷川監督は「前線は2チーム分できる」と手 応えを感じている。富士ゼロックス杯を皮切りに29日間で8試合。のっけからの過密日程は、新戦力との連係を高めるにはむしろ好都合か。
新本拠のお披露目となった14日の名古屋戦では、大声援に後押しをもらった半面、「指示の声が全然通らない」(GK東口)という課題もあらわに。ピッチと観客席が近いがゆえに生じる問題は今後、解消していかなければならない。
いささか気がかりな点を挙げるなら、いわゆる「スロースターター」であること。2年前のリーグ戦はワールドカップ(W杯)による中断期間まで降格圏に沈 み、昨季は公式戦初戦から6試合で1勝しかできなかった。宇佐美は「毎年、序盤は苦しんでしまう。序盤からしっかり勝ち星をつかみ、内容も充実させていき たい」と力を込めた。
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■G大阪の序盤の公式戦日程
対戦相手 場所 大会
2月20日 広 島 日産ス 富士ゼ
24日 水原(韓国)水原 ACL
28日 鹿 島 吹田S J1
3月 2日 メルボルン(オーストラリア)
吹田S ACL
6日 甲 府 中銀スタ J1
11日 大 宮 吹田S J1
15日 上海上港(中国)
上海 ACL
19日 神 戸 ノエスタ J1