【26-27シーズン版】J1リーグ・ブレイク予想 近未来の日本代表を背負って立つ20歳前後のヤングタレント10選

 秋春制に移行となって迎えるJリーグの記念すべき最初のシーズンに、大きく飛躍を遂げるヤングタレントは誰か。この2026-27シーズンに所属クラブの主力となるのはもちろん、28年のロサンゼルス五輪、さらには4年後のW杯で日本代表を背負って立てるポテンシャルを秘めたJ1の逸材を10人厳選。ランキング形式で紹介する。(※年齢は7月28日時点)

10位:内野航太郎(FW)/水戸ホーリーホック

2004年6月19日生まれ(22歳)/プロ2年目
 筑波大からブレンビーIF(デンマーク)を経てJリーグ入りした“逆輸入”タレントだ。横浜F・マリノスユース時代、高円宮杯プレミアリーグEASTで得点王に輝いた世代屈指のストライカーは、186センチの長身や裏抜けを含めて相手のマークを外す技術、そして貪欲にゴールを狙う姿勢が、ノルウェー代表のアーリング・ハーランドを彷彿とさせる。

J初挑戦となった百年構想リーグでは、ヴィッセル神戸で世界を知る大迫勇也らとのポジション争いを経験し、ブレイクの準備を整えた。日本代表の前田大然をはじめ多くのフットボーラーが飛躍の足掛かりをつかんだ水戸で、大暴れしてくれそうだ。

9位:小倉幸成(MF)/ファジアーノ岡山

2005年4月9日生まれ(21歳)/特別指定1年目(28年加入内定)
 まだプロ選手ではない。それでも、法政大に籍を置きながら特別指定選手として挑んだ百年構想リーグでは、開幕戦でいきなりスタメンに抜擢されると、プレーオフを含む全20試合中16試合に出場。ダブルボランチの一角として13試合で先発を飾った。

中盤でボールを奪う能力は世代随一で、日本代表として25年のU-20ワールドカップ(W杯)や今年のU23アジアカップなど、アンダー世代の主要大会にも出場してきた。この夏、バレンシアに移籍した佐藤龍之介のように、岡山で木山隆之監督やベテランの江坂任らの薫陶(くんとう)を受けながら成長を遂げれば、Jリーグでプレーする期間はそう長くならないかもしれない。

8位:尹星俊(MF)/京都サンガF.C.

2007年5月4日生まれ(19歳)/プロ2年目
 高校3年生だった25年8月にプロ契約したばかりの19歳ながら、百年構想リーグではプレーオフを含めて18試合にスタメン出場。攻撃をコントロールするパスセンスはもちろん、相手を剥がして前進するドリブルも持ち合わせれば、対人の強さを生かしたボール奪取や、鋭い読みのインターセプトも披露する万能型のボランチで、単なる若手プレーヤーの1人だと思って見ていると度肝を抜かれるだろう。

韓国人ではあるが、大阪で生まれ育ち、日本国籍取得の準備を進めている。それが叶えば一気にロス五輪のレギュラー候補となるだけでなく、近未来のA代表入りも見えてくる。

7位:嶋本悠大(MF)/清水エスパルス

2006年10月26日(19歳)/プロ2年目
 180センチ・73キロのスラっとした体格で足元の技術が高く、2列目でもボランチでもプレー可能。物怖じしないメンタルも備え、ボールを持てばゴールを強く意識する。こう羅列すると、イメージできる選手はいないだろうか。そう、鎌田大地である。将愛性豊かな19歳のMFには、北中米W杯でも存在感を放った日本代表MFとの共通点が少なくない。

熊本の名門・大津高から加入し、2年目の百年構想リーグではプロ初ゴールを含め、チーム2位の3得点を記録。「ロス五輪経由30年W杯行き」の有力候補であり、今Jリーグ見ておくべきヤングタレントの1人である。

6位:吉田湊海(FW)/鹿島アントラーズ

2008年7月15日(18歳)/プロ1年目
 高校1年時から高円宮杯プレミアリーグEASTで得点を量産し続けるストライカーは、坊主頭に鋭い目つきの面構えがいい。トップチームでは30番、ユースチームでは3年生になっても40番を背負い続ける18歳の大器は、ボールを受ける技術やシュートセンスに長ける一方、憧れの鈴木優磨のように最前線だけでなく2列目や両翼でもプレーできる。

そうは言っても、まだJリーグでは2試合に途中出場しただけの高校3年生を6位に推すのは狙いすぎと思われるかもしれないが、それでも今季開幕前のトレーニングキャンプでは猛アピールを続け、一気にブレイクする予感を漂わせている。

5位:髙橋仁胡(DF)/セレッソ大阪

2005年8月16日生まれ(20歳)/プロ3年目
 アルゼンチン人の父親と日本人の母親の間にバルセロナで生まれ、日本語よりもスペイン語やカタルーニャ語のほうが流暢な左サイドバックが、オランダ2部のアルメレ・シティへの半年間のレンタル移籍を経て、今夏C大阪に復帰した。

バルセロナの下部組織出身で元U-16スペイン代表という経歴からも想像できるように、足元の技術に優れ、落ち着き払ったボールキープや縦突破の鋭さに定評がある。言語と同様にメンタリティもスペイン人に近いとはチームメイト評。いわば“同胞”とも言えるパブロ・マチン新監督のもとで躍動する可能性は高いだろう。

4位:名和田我空(MF)/ガンバ大阪

2006年7月29日生まれ(19歳)/プロ2年目
 助走は十分である。鹿児島の強豪・神村学園から加入した1年目の25年シーズンは、J1リーグの出場こそ4試合にとどまったが、終盤にはAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)で2戦連続ゴール。今年は百年構想リーグでゲームチェンジャーの役割を担いつつ、2試合連続スタメン出場となったプレーオフ第2戦・東京ヴェルディ戦では2ゴール・1アシストの大活躍を見せた。

ボールを扱う技術に秀で、FKを含めたキック精度が高いうえに、創造性にも富む。G大阪の38番と言えば堂安律、中村敬斗も背負った番号。Jリーグで結果を残し、偉大な先輩たちに続いて世界へと羽ばたきたい。

3位:中島洋太朗(MF)/サンフレッチェ広島

2006年4月22日生まれ(20歳)/プロ3年目
 この1年、ケガに苦しまなければ間違いなくブレイクを遂げていたはずで、もしかするとすでに日本にはいなかったかもしれない。そう思わせるほどの才能の持ち主であり、そのボールスキルとパスセンスはJリーグでも突出する。20歳という若さながら、ボランチとしてのプレー強度にも不安はない。

28年のロス五輪でU-23日本代表の中心になるのはもちろんのこと、27年1月のアジアカップ、そして4年後のW杯に向けて再始動するA代表に招集される可能性も十分にある。コンディションさえ万全なら、26-27シーズン、広島の至宝がいよいよ誰もが知る存在にまで上り詰めるだろう。

2位:大関友翔(MF)/川崎フロンターレ

2005年2月6日生まれ(21歳)/プロ4年目
 大ブレイクのときは、もうすぐそこまで来ている。25年のU20アジアカップでは10番を背負ってベスト4に導き、同年秋のU-20W杯出場権獲得に大きく貢献。同じ年にはE-1サッカー選手権でA代表にも初招集され、かつて川崎の大先輩・中村憲剛が付けた背番号14のユニホームをまとって2試合でプレーした。圧倒的なパス配球力と広い視野を備えた司令塔は、ロス五輪でも中心選手としての活躍が期待されている。

百年構想リーグはケガに悩まされた。クラブ内のライバルは、どのチームでもレギュラーになれるであろう脇坂泰斗、山本悠樹で、その壁は厚い。それでも「フロンターレを復活させたい」という強い思いを、存分にピッチにぶつける準備はできている。

1位:南野遥海(FW)/浦和レッズ

2004年5月13日(22歳)/プロ4年目
 その決断に多くの人が驚かされたはずだ。G大阪のユースからトップチームに昇格後、J3のテゲバジャーロ宮崎、J2の栃木シティで武者修行を積むと、復帰した25年シーズンにJ1初ゴールをマーク。さらに百年構想リーグでは20試合中17試合に出場してチーム2位の7ゴールを挙げ、いよいよエースへ、というタイミングでライバルチームの浦和へ移籍した。

ただ、「自分の成長や目標に近づくためにはレッズでプレーすることが一番」と、思い切って決断できるのはメンタルの強さの証だろう。目をギラつかせながら貪欲にゴールを狙うストライカーが、曺貴裁新監督を迎えて復権を期す浦和の前線を力強くけん引するに違いない。

Share Button