関西のライバルから警鐘とエール「サウジのチームはひと味違うぞ」。G大阪GK東口順昭が想いを背負ったACL2決勝戦へ

この場を繋いできた仲間たち

日本時間5月17日、ガンバ大阪がAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)の決勝・アル・ナスル戦に臨む。決勝は西地区アル・ナスルのホーム、サウジアラビア・リヤドで行われる。ガンバ大阪GK東口順昭はACL2にこれまで12試合に出場してきた。12日に40歳になったばかりの守護神は、「たくさんの人の想い」を背負ってファイナルに向かう。(インタビュー後編)

【前編】出場ゼロからの返り咲き…40歳・東口順昭が見せる“進化する守護神”の矜持

「優勝したら格別な想いが得られる」

東口が感慨深げに語る。昨年9月から始まったACL2は、いよいよファイナルを残すのみとなった。

ここまでの道のりは平坦ではなかった。ベトナム、タイ、香港、韓国といったアジア各国をめぐりながら勝ち進み、2008年以来18年ぶりとなるアジアのタイトルまであと一歩のところまでやって来た。東口が振り返る。

「前の年(2025シーズン)から出場権を懸けて戦ってくれたメンバーもいますし、監督も代わりました。いろいろな国に行って、過酷な環境でも戦ってきた。チームワークもすごく強固になりました。たくさんの人の想いを背負った決勝なので、最後は優勝で締めくくりたいです」

志半ばで戦線を離れた仲間もいる。

ACL2の戦いはダニエル・ポヤトス前監督の下でスタートし、今年からイェンス・ヴィッシング現監督にバトンタッチして勝ち進んできた。

決勝進出を決めたノックアウトステージ準決勝第2戦バンコク・ユナイテッド戦(3-0)直前には、J1百年構想リーグのセレッソ大阪戦でDF半田陸が左ひざ前十字じん帯損傷外側半月板損傷の大ケガを負うアクシデントにも見舞われた。

G大阪はピッチに立てない彼らのぶんまで戦う。

「ポヤトス監督はもちろん、特に陸はここまで出ずっぱりで頑張ってきたなかでのケガだから、みんな決勝戦では『その人たちのために』という気持ちがあります」 “その人たち”のなかには、日本のライバルたちも含まれている。

ヴィッセル神戸、FC町田ゼルビア、サンフレッチェ広島が参加していたAFCアジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)も観ていたという東口。今月2日に行われたJ1百年構想リーグ第14節・神戸戦後には、ACLE準決勝でアル・アハリ・サウジFCに敗れた神戸の選手たちからアドバイスをもらったと明かした。

「大迫(勇也)選手や武藤(嘉紀)選手、乾(貴士)選手と話をして、『サウジアラビアのチームはひと味違うぞ』と言われましたね。だけど日本の切り替えの速さとか、しっかりと押し込んで簡単にカウンターさせないことをしっかりと徹底できれば、『いけるんじゃないか』とも言ってもらいました」

ロナウド、マネ…相手はスター軍団

神戸の選手たちが警鐘を鳴らしたように、アル・ナスルがこれまでの相手とひと味違うことは間違いない。

ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドをはじめ、同代表FWジョアン・フェリックスやセネガル代表FWサディオ・マネ、フランス代表FWキングスレイ・コマンといった。強力なアタッカー陣がそろう。

G大阪にとっては、アル・ナスルの攻撃をどれだけ抑えられるかがキーポイントの一つとなる。

ここまでグループステージから12試合に出場し、G大阪のゴールマウスを守ってきた東口は、「すごく楽しみでもあるけど、リスペクトしすぎると不安になってしまいますね」とスター軍団との対戦にどう臨むのか。

「相手はタレント集団ですし、サウジアラビアリーグでも上位争いをしているチームだから簡単ではない。サッカー的には日本よりもトランジションは少ないかもしれないけど、一回の攻撃がとても分厚い。あとは会場が相手のホームだから、日本で体験できない光景になると思う。パンチを食らわないようにしっかりと準備したいです」

町田vsアル・アハリ・サウジのACLE決勝戦では、相手のホームに6万人超が詰めかけた。今回の決勝戦も完全アウェイの一戦となることが予想される。「一歩引いて見られる」というベテランの東口が最後尾にいることで、安定感がもたらされるに違いない。

今年で在籍13年目を迎え、チームとともに歩んできた40歳がいよいよアジアの頂点をかけた戦いに挑む。

「タイトルをなかなか獲れていないなかで、一つ獲れたら自信になると思います。もちろん来季につながるところでもあると思います。とても大事なタイトル。とにかく優勝したいです」

2015年の天皇杯優勝以来となるタイトルは目の前だ。G大阪と東口が、満を持してサウジアラビアに乗り込む。

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