荒木琉偉や小林将天に「常識を覆された」…明治大の3年生守護神・濱崎知康が持った危機感「プロで通用するための突出した武器を」
明治大の正守護神として自覚を強めている。GK濱崎知康(3年=川崎F U-18)は「去年はチームに貢献出来なかった不甲斐ないプレーばかりをしていた印象がある。もう3年生なので上級生としてもそうですし、GKはチームの核。そういう役割をもっと高めていきたい」と気を引き締めた。
昨年度のJ1リーグMVP、GK早川友基を輩出したことで知られる明大サッカー部で、そして世代別代表のハイレベルな環境で揉まれることで確実な成長を遂げている。3学年上にGK上林豪(松本)、2学年上にGK藤井陽登(鹿島)がいたことで1年生の頃はトップチームで数試合のベンチ入りを経験しただけだったが、昨季は藤井との競争があった中で、リーグ戦は約半分となる10試合に先発出場した。
自分の武器は何だろう――。ふと考えることがあるという。今年1月に行われたU23アジア杯を戦ったU-21日本代表に選ばれた濱崎は、GK荒木琉偉(G大阪)、GK小林将天(FC東京)とともに約1か月間を過ごした。「自分の常識が覆されたというか、判断の速さ、スピード感は大学にないもので、今までやっていたことのもう一個上のレベルだった」。一緒に過ごして持ったことは危機感だった。
「技術面でも精神面でもどちらも荒木選手や小林選手はレベルが高いと感じた。自分は大卒即戦力でプロに行かないといけない。でも大卒1年目から出られるかというとまだまだ厳しい。レベルアップを感じながらもJの基準ではないのかなと感じていて、そのためにもプロで通用するための突出した武器を何かひとつ身につけたいなと思っています」
高校までを過ごした川崎フロンターレに帰還することへの憧れはある。ただ当時のチームメイトで東海大に進学し、今春は関東選抜Bでデンソーカップチャレンジの優勝に導いたGK菊池悠斗(3年=川崎F U-18)も成長をみせており、2人の進路は今後の大きな注目点となりそうだ。「彼は目標でもあり、ライバルでもあり、いい仲間。2人で高め合っていきたい。でもGKは常にひとつの枠を争うもの。(菊池だけでなく)関東大学リーグに出ているGKは一人一人がライバルだと思っています」。
意識は常に高く。1月のアジア杯はGKピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)の辞退による代替招集だった。3月の韓国遠征は選外で、これについても「日常から本当にもっとやらないといけない」と危機感を持ったという。
また9月にあるアジア大会は代表メンバーが大学生で構成されると予想されることから、濱崎もそこの意識は十分にしている。「代表活動は行けば必ずレベルアップする感覚がある。選ばれたいという気持ちで毎日やっている。だけど明治にいる期間で成長できないかといわれたらそうでもない。いい刺激というか、チーム内にプロに行く選手もいる中でレベルを示してくれる。そういった基準を自分も示していきたい」。紫紺の伝統を受け継ぐ守護神が、新たな堅守を築き上げる。



