カズが切り拓いた道の先へ!平均年齢25.89歳のJリーグで37歳の「象徴」たちが戦い続ける理由<ガンバ大阪・倉田秋編>
Jリーグの歴史が塗り替えられ続けている。今季、59歳10日でJリーグ最年長出場記録を更新した三浦知良(福島)の存在を筆頭に、現在のJリーグは「ベテラン」の定義を覆す選手たちが少なくない。Jリーガーの平均年齢が25.89歳(今年1月15日時点)という若肉強食の世界にあって、特に関西のクラブでは数多くのベテラン勢が衰えぬ輝きを放っている。その代表格が、共に37歳を迎えたセレッソ大阪の香川真司とガンバ大阪の倉田秋だ。第一線で戦い続ける両雄が語る、進化の秘訣に迫る。
「もっと強く、うまくなりたい」三冠を知るガンバ大阪の象徴が挑む肉体と常識の限界
2006年にガンバ大阪でプロのキャリアをスタートさせた倉田秋は、クラブの酸いも甘いも知る象徴的な存在だ。2012年には初のJ2降格という苦境に立たされたが、主力として残留。2014年のJ1昇格即三冠達成という快挙に大きく貢献した。昨季も4ゴールを記録し、その勝負強さは今なおチームの武器となっている。
37歳という年齢について倉田は「ただの数字だと思っている」と断言する。今なお「もっとうまく、強くなっていきたい」という、若手のような純粋な渇望を失っていない。
長く続けるための工夫は緻密な「肉体との対話」にある。若い頃に比べて疲れが取れにくくなった自覚があるからこそ、トレーニング内容を柔軟に変化させてきた。筋肉を鍛える重りのトレーニングだけでなく、可動域を広げるための「モビリティー系」のメニューを重点的に取り入れるなど、試行錯誤の連続だ。
キャリアを重ねたことで、試合の流れを読む力も研ぎ澄まされた。チームに熱さが足りなければアグレッシブなプレーで火をつけ、落ち着きがなければ冷静なさばきでリズムを作る。同学年の香川真司(C大阪)や乾貴士(神戸)、吉田麻也(LAギャラクシー)といったライバルたちの活躍も、「負けてられへんな」という強烈な原動力になっている。
「僕は言葉でいいことは言えない」。 不器用を自称する倉田は、だからこそ、誰よりも激しい日々の練習と、試合に対する真摯な「姿勢」でチームを牽引する。その背中こそが、ガンバ大阪というクラブの誇りそのものだ。



