3季ぶりに正GKの座を奪回。ガンバ東口順昭は「試合を重ねるごとに試合勘も戻ってきている」。連戦でも充実感「どう継続していくかが大事」

「イェンス監督は熱いし、怖いですよ(苦笑)」

イェンス・ヴィッシング新監督が率いるガンバ大阪は、J1百年構想リーグとアジア・チャンピオンズリーグ2のハードな掛け持ちを強いられている。連戦が続くなか、3月8日にJ1百年構想リーグ第5節のV・ファーレン長崎戦を迎えることになった。

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指揮官はここ数試合、中盤から前の数人を入れ替えているなか、中谷進之介三浦弦太の両センターバックとGK東口順昭の3枚は固定。安定した守備をベースに勝ち切ろうと考えている様子だ。

東口に関して言えば、正守護神の奪回は2023年以来。24・25年は一森純にポジションを奪われた格好となり、J1出場はそれぞれ0試合、1試合だった。何度か怪我もあったが、競争に敗れたのは事実。その苦境から這い上がり、今季は一森の負傷離脱もあり、開幕からコンスタントにピッチに立ち続けている。 「良い形でキャンプからコンディションを作れたし、試合を重ねるごとに試合勘も戻ってきている。今は過密日程ですけど、すごく充実していますし、これをどう継続していくかが大事だと思っています」と、本人も手応えを感じながら試合に挑んでいるという。

この日の相手である長崎には、マテウス・ジェズス、チアゴ・サンタナの両トップに、右ウイングのノーマン・キャンベルという外国人トリオがいる。彼らを確実に封じることが勝利への第一歩。そういう自覚を持って東口はゲームに入った。

G大阪は開始13分、デニス・ヒュメットが先制点を挙げ、理想的なスタートを切ったと思われた。が、21分に鈴木徳真がM・ジェズスを倒して与えたFKを背番号10に直接決められ、同点に追いつかれると、6分後には逆転弾を浴びる。中谷の縦パスをT・サンタナにカットされ、直後にM・ジェズスのスーパーショットで被弾。試合をひっくり返された。

「1失点目はボールを見る前に先に動いちゃったんで、逆モーションになって届かなかったところがあった。2失点目もサポートという形でゴールの枠から外れていたんですけど、その位置取りに関しては細かく修正しないといけないと思います」と、39歳の守護神は改めて反省の弁を口にした。

前半のシュート数は長崎の4本に対し、G大阪は2本。内容的にもやや劣勢のまま、1-2でハーフタイムを迎えた。そこで、東口は指揮官からカミナリを落とされたという。

「イェンス監督は熱いし、怖いですよ(苦笑)。安い失点の仕方をしたらメチャクチャ怒られるし、ハッキリ言われるんで。今日の1点目もそうでした」と彼は話していたが、確かに前半の2失点は痛恨だった。

「監督からは『前半のパフォーマンスに対して怒りを感じているから、お前らも感じろ。それをパワーに変えて後半を戦ってくれ』と言われました」と中谷も言うように、かなりピリッとした空気が漂った模様だ。

40歳近いベテランになると、そこまでストレートに怒られる機会は自ずと減ってくるもの。しかし、ヴィッシング監督は年齢に関係なく厳しい要求を突きつけてくる。今はまさに“イェンス流”の洗礼を浴びている状況だ。

11日にアウェーでラーチャブリー戦

「今日みたいなプレーをしてたら難しい」と東口自身も神妙な面持ちで語ったが、ここでもう1回、気合を入れ直せたのが良かったのだろう。後半はG大阪が長崎を圧倒したこともあり、守備の危ない場面は減少。中谷、半田陸にゴールが生まれて、結果的には3-2で勝ち切ることができた。

「こういう試合を負けて終わるのか、勝って終わるのかで全然違うし、良い形でACLにもつなげられるので、すごく価値のある勝利だったと思います」と、東口も劣勢を跳ね返してくれた味方に心から感謝した。

これでG大阪はJ1百年構想リーグのWESTで暫定首位に浮上。勢いを持って11日のACL2準々決勝第2戦、アウェーでのラーチャブリー戦に向かっていけそうだ。ホームでの第1戦は1-1のドロー。勝負の第2戦で、長崎戦のような守備のミスが出なければ、上のステージに行ける可能性は少なくない。ゆえに東口は中谷らと今一度、意思統一を図り、堅守を体現していく必要があるのだ。

「今、チームとして長期と短期の目標がハッキリしていて、幸いにもすごく良い形で進めている。みんなのモチベーションも高いし、2つの大会にしっかり臨めていると思います。仮に1個を落としてしまうと、チームとして落ちてしまう部分もある。だからこそ次、勝って2つを並行して勝ち進むことが大事なんです」と東口は力を込めた。

今季は40代の川島永嗣(磐田)、同い年の西川周作(浦和)がコンスタントに活躍している。その姿を目の当たりにする東口自身も、まだまだ負けてはいられない。久しぶりのフル稼働で存在価値を示し続け、G大阪を頂点へと引き上げること。それがベテランGKに課せられた重要なタスクだ。

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