“守備のスペシャリスト”MF藤本祥輝(G大阪ユース)が攻撃面でもテンポ。展開、ミドルも磨いて声と攻守でU-17日本代表を引っ張る存在に
「HiFA 平和祈念 2025 Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー」参戦中のU-17日本代表は21日、安芸郡熊野町内で広島県高校選抜U-17戦(22日)の前日練習を行った。
前日のU-17タジキスタン代表戦は1-0で勝利。シュート数は17-1と圧倒したものの、構えて来る相手をなかなかこじ開けることができなかった。また、海外選手特有のデュエルの強さの前にボールを取り切れない部分も。昨年のU-17ワールドカップ経験者のDF元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島)を中心にリスク管理できていたところもあり、5月のU17アジアカップへ向けた経験値含めて前向きな試合になった。
小野信義監督は「悪くはなかったけど、ゴール前とか、そういうところは課題になってくるんだろうなっていうのは感じました」と振り返る。21日は相手無しのフォーメーション練習などを行い、ボランチ経由でサイドを変える攻撃などの課題の確認。MF藤本祥輝(G大阪ユース)が「相手はいなくてもテンポを作るところだったり、パスの質っていうのはこだわってできたかなと思います」と頷いたように、選手たちはイメージを共有しながら、ゴールを決め切るところまでを表現していた。
中一日で試合を控えるチームは強度を制限してのトレーニングだったが、その中でもスピード感やアイディアが伝わるようなプレーが増加。指揮官は「外から見てて、こんなイメージでやってるんだとか、(徐々に)敵が見える感じがあって、選手が集中してやってくれたなっていうところでは凄く感謝している」という。また、藤本は「アジアの戦いでも構えてくるところが多かったりして難しいゲームになることも多く考えられるので、1個展開の能力だったり、遠くからでもて打てるミドルを持っていたら試合は変わるかなと思います」。Balcom BMW CUPの残り2試合でU17アジアカップへ向けたチャレンジをする。
藤本はタジキスタン戦で0-0の後半17分から交代出場。「ベンチでも交代で入ったらゲーム変えれるようにはしたいと思っていて、ベンチの時も和田武士たちとかと『ゲームチェンジャーになるぞ』みたいな話をして、入りは良かったと思うし、流れを変えれて良かったなと思います」と説明する。
藤本は167cm、54kgと小柄なボランチだが、G大阪ユースで1年生ながら先発CBも務めていたほどボールハント力に秀でる“守備のスペシャリスト”。タジキスタン戦でもセカンドボールの回収をしていた一方、サイドチェンジなどで攻撃のテンポを作り出していた印象だ。
「今、攻撃の課題っていうのはずっと持っていて、守備できても攻撃できないと意味ないと思うんで、攻撃のチャンスメイクであったり、テンポを作るっていうところで良かったかなと思います。守備は自分でも結構上だとは思っていて、その守備プラスで攻撃もトップクラスになれるようにやっていきたいかなと思います」
攻撃面ではミドルシュートも求めていく。山橋貴史コーチとの練習では精度が課題に。「まだ10本に1本ぐらいしか入らないんで、それをもう試合で打てる、1本を決めれるようにはしていきたいかなと思います」と掲げた。
今年、G大阪トップチームのキャンプに帯同。「今年はキャンプも行きましたし、キャンプでもいいコンディションでてきたと思うんで、トップに絡めるならもっと絡んでいきたいですし、(2歳年上のGK)荒木琉偉は上の世代の代表(U-21日本代表)も行って活躍していて、ポジションは違いますけど、やっぱ羨ましいというか、自分ももっと上に行けたらなと思います」と意気込む。
同世代のMF和田武士(浦和)らが昨年のU-17ワールドカップで活躍する姿も刺激になっている。「自分も『来年はこの舞台でやりたいな』って(当時から)思っていますし、今のままじゃまだ足りないと思うんで、もっと上に行けるようには日々の練習が大事かなと思います。代表で求められてるものは、色々なものがあると思うんですけど、自分の特長として声は出せるタイプなので、今連続で代表にも入ってるんで自分がリーダーシップ持ってチームを勝利に導けるようには意識しています」。今回の広島合宿の練習試合ではU-17日本代表のゲーム主将も経験。守備に加え、攻撃、リーダーシップでもチームを引っ張り、U17アジアカップ、U-17ワールドカップへ向かう。



