「近年の韓国サッカー界で見た中で最悪」「敗北は許されない」元代表とメディアがU-23アジア杯準決の日韓戦0-1敗北を痛烈批判…「平均2歳下の日本は韓国よりも選手層が厚い」の声も
サッカーのAFC・U-23アジアカップ準決勝が20日、サウジアラビア・ジッダで行われ、U-23日本代表が1-0でU-23韓国代表を破り、2大会連続3度目の優勝へ王手をかけた。2年後のロス五輪を見すえて21歳以下の陣容で臨んでいる日本は前半36分のDF小泉佳絃(20、明治大学2年)が押し込んだ先制ゴールを守り抜いた。平均年齢で約2歳上回る陣容で宿敵・日本に敗れた一戦を、韓国メディアは「言い訳のできない完敗」と激しく非難。イ・ミンソン監督(52)の手腕を疑問視する声も上がっている。
点差はわずか1点。しかし、試合自体は完敗だった。
サウジアラビア第2の都市、ジッダのキング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアムで行われたAFC・U-23アジアカップ準決勝で実現した因縁の対決。対戦が決まった準々決勝の直後から必勝を連呼していた韓国メディアは、最少失点ながらも攻守両面で日本の後塵を拝し続けた90分間を激しく非難した。
たとえばチームの平均年齢を比べれば、韓国の21.1歳に対して日本は出場16カ国中で最も低い19.4歳。前半36分に右コーナーキックからDF永野修都(19、藤枝MYFC)が合わせたヘディングシュートが相手キーパーに防がれたこぼれ球に誰よりも早く反応して右足で押し込み、最終的に決勝点となる先制ゴールを決めたDF小泉は20歳の明治大学2年生だった。
五輪男子サッカーの出場国数削減に伴い、アジア大陸枠がパリ五輪までの「3.5」から「2」となる2028年のロス五輪を見すえて強化を優先させている日本に喫した黒星を、オンラインメディアの『OSEN』は「言い訳のできない完敗」と一刀両断した。
「韓国より平均年齢が2歳近くも若い日本の目標は今大会での優勝ではない。
2028年のロス五輪で金メダルを獲得するために、チームは体系的なシステムで運営されている。対照的に韓国は目の前の戦いに、大会レギュレーションに沿った代表選手を送り出した。20歳代前半のチーム同士の対戦で、平均年齢が2歳ほど上回っていれば経験値で非常に大きなアドバンテージを持つ。つまり、韓国の敗北は許されないものであり、日本は韓国よりも選手層が厚いと証明した。今回の完敗は現段階で問題視されるだけでなく、韓国サッカー界の未来を考えればさらに深刻なものとなる」
U-23ヨルダン代表に苦戦しながらも、延長及びPK戦の末に破った準々決勝から中3日の日本は先発メンバーを5人変更。対照的にU-23豪州代表に快勝した準々決勝から中2日の韓国は、まったく同じ11人で準決勝に臨んだ。
試合は縦パスの軌道が空中で大きく変わるほどの強風下で行われた。 前半は風上に立った日本が一方的に試合を支配した。放ったシュート数は日本の10本に対して韓国はわずか1本。前半26分にMFキム・ヨンハクが放ったヘディングシュートはゴールの枠をとらえたが、身長194cmのビッグサイズを誇る日本の守護神・荒木琉偉(18、ガンバ大阪)に横っ飛びでセーブされた。
オンラインメディアの『Xportsnews.com』は「シュート数で大差をつけられた前半の段階で、韓日両国の差が明確になった」とこう続けた。
「もしも日本のゴール決定力がもっと洗練されたものだったら、前半だけで何度も失点して取り返しのつかない事態になっていた。胸が張り裂けそうな場面が何度も訪れた中で、韓国の若き太極戦士たちは身を屈め、日本の猛攻に耐え続ける作業に集中しなければいけなかった。韓日戦を前に副キャプテンのDFイ・ヒョンヨンは『たとえジャンケンであろうと、日本にだけは負けてはいけない』と必勝の意思を示していたが、風上に回った後半を含めて完敗を受け入れざるを得なかった」
今大会を通じてU-23韓国代表は母国メディアの批判を浴びてきた。
1勝1分けで迎えたグループステージ最終戦で、日本と同じく21歳以下の陣容で臨んできたU-23ウズベキスタン代表に0-2で完敗。他のカードの関係でかろうじて準々決勝進出が決まった展開に、元韓国代表で現在は大韓サッカー協会副会長を務めるイ・ヨンピョ氏(48)はテレビ解説でこう吐き捨てた。
「近年の韓国サッカー界で見た試合の中で最悪だった」
豪州に快勝した準々決勝でやや持ち直したものの、日本に喫した完敗を介してイ監督への風当たりは再び強まった。前出の『Xportsnews.com』はこう伝えている。
「今大会に21歳以下の陣容で臨んできたウズベキスタンと日本に喫した完敗は、試合内容を含めて非常に残念だった。イ監督は今年9月に開催される愛知・名古屋アジア競技大会を次のターゲットにすえているが、同大会の指揮を同監督に任せるべきかどうか、という疑問が頭をもたげてきたと言わざるを得ない」
現役時代はディフェンダーとして活躍したイ監督は、韓国代表として67試合に出場。W杯フランス大会出場をかけた1997年9月の日本代表とのアジア最終予選では、試合をひっくり返す代表初ゴールを決めて日本撃破の立役者になった。
U-23韓国代表監督に就任したのは昨年5月。U-23サウジアラビア代表に続いてU-23中国代表にも国際親善試合で負け続けた中で、最初の公式戦となったAFC・U-23アジアカップでも結果を残せなかった。
同国メディアの『NEWSIS』も指揮官の手腕に疑問を呈している。
「イ監督が日本に対して採用した受動的な戦術は大失敗に終わり、今後においてさらに大きな批判を招くだろう。ゲームマネジメントやフィニッシュを含めたあらゆる面で日本に優位に立たれただけでなく、攻撃面では得点が必要な後半になっても相手ゴール前にロングボールを送るだけだった。現役時代は日本撃破のヒーローとなったイ監督は、指揮官として29年ぶりに再会した宿敵に対して沈黙を守ったままだった」
準決勝のもう1試合は、U-23中国代表が3-0でU-23ベトナム代表に快勝。日本が先に進出を決めている24日(日本時間25日)の決勝へ初めて進出した。23日(同24日)の3位決定戦に臨む韓国だが、同胞のキム・サンシク監督(49)に率いられるベトナムに敗れれば、イ監督の立場はますます苦しいものになる。



