【G大阪】ポヤトス監督「プレーする喜びを…」最後の交代カードは1年2カ月ぶりのFW林大地
◇サッカーACL2 1次リーグ第6節 G大阪2―0ラチャブリ(2025年12月11日 パナスタ)
粋な演出だった。2点リードの後半42分、この試合がラストタクトになるG大阪のダニエル・ポヤトス監督が最後5枚目の交代カードに選んだのはFW林大地(28)だった。
「2年間たくさんの苦しみを見てきた。彼の悔し涙も見てきた。でも毎日良くなろうとする彼の姿勢を見てきた。だからプレーする喜びを与えたかった」(ポヤトス監督)
林は昨年6月に加入もニュルンベルク時代に痛めた右膝の影響でプレーができず。同10月の川崎F戦で移籍後初出場となったが、再び長期離脱を強いられた。この日のプレーはそれ以来約1年2カ月ぶりで、パナスタでのプレーは移籍後初。林は「地元でプレーしたい、ホームでプレーしたいと思っていたので本当に感謝ですね」としみじみと口にした。
ポヤトス監督の下でプレーしたのは、1年半でわずか2試合。計8分間に過ぎない。だが過酷なリハビリ期間も寄り添ってくれたという。「ダニが僕を必要としてくれたからG大阪に入れた。上手くいかない時、ダニと2人で話す機会も作ってくれた。サッカー以外の家族の話や自分の気持ち的なところなど親身になって聞いてくれた」。何度も感謝という言葉が口を突いた 。
来季は完全復活を期すシーズン。秒読み段階となっているイェンス・ヴィッシング新監督の下で“ビースト”らしさを発揮する。



