【G大阪】ポヤトス監督が求めた「魅力あるサッカー」体現 ラスト采配の指揮官に贈る2発快勝星
◇ACL2 1次リーグ第6節 G大阪2―0ラチャブリ(2025年12月11日 パナスタ)
G大阪はラチャブリ(タイ)に2―0で勝利した。すでに首位突破は決まっていたが、クラブ初のACL1次リーグ全勝を成し遂げた。
「支配するフットボールを見せたい。サッカーはファンのためにするもの。魅力のあるフットボールを展開する」。この試合を最後に退任するダニエル・ポヤトス監督が23年の就任時から言い続けた言葉を、チームは体現した。チュニジア代表FWイッサム・ジェバリを起点に、MF奥抜侃志やMF食野亮太郎らがサイドの深い位置を取り続けた。0―0の後半8分にはDF半田陸のクロスからMF名和田我空がヘッドでパナスタ初得点となる先制点。GK東口順昭も前半終了間際の1対1ピンチを防いだ。そして最後はFW林大地が昨年10月18日・川崎F戦以来1年2カ月ぶりにピッチに戻ってきた。ベテランから若手まで全員が躍動した。
高卒新人ながら今季リーグ開幕・C大阪戦でスタメン抜擢された名和田は「自分の力を出して、ダニに“ちゃんとできるぞ”というのを証明したい」と気合。DF福岡将太は涙ながらに「僕が引っ張って、勝利に導きたい」と成長の跡を示すことを約束していた。チームの合言葉は「ダニを白星で送り出そう」―。個々の思いと感謝をピッチで表現した。
3年間、良い時もあれば、苦しい時もあった。そして今季最終戦。ポヤトス監督が求め続けたサッカーで送り出すことができた。



