[プレビュー]「ダニのために」と選手の誰もが口に。ポヤトス体制最後のリーグ戦は勝利で締めくくる。
通年制では最後となるリーグ戦がいよいよ最終節を迎える。ACL2のグループステージ最終節が控えているが、ポヤトス監督が率いるリーグ戦は東京V戦がラストマッチ。「3年間の総決算になるし、感慨深い試合になる。東京V戦はお祭りのような雰囲気になると思うし、自分にとっては思い入れがある試合になる」とポヤトス監督は率直な胸の内を明かした。
情熱的な指揮官にとってのリーグ戦の最後を勝利で飾るべく、選手たちにも特別なモチベーションが満ちている。「監督にとっては最後のリーグ戦なので明日はダニ(ポヤトス監督)のためにも勝ちたい」と安部が力を込めれば、ポヤトスチルドレンの一人として苦楽を共にしてきた福岡も「ダニが今までガンバに与えてきたものは、選手にとってもチームにとっても大きなものだった」とその思いを口にする。
是が非でも勝利が必要となる東京V戦のポイントは明確だ。現在15位の東京Vだが、総得点22はリーグワースト。ただ、前節は首位の鹿島に対して0-1で惜敗こそしているが、決定機を数多く作り出し、互角に近い戦いを見せている。前節はサブメンバーも全て日本人選手で構成している東京Vは、全員のハードワークに支えられている堅守が強みで、ガンバとしては3バックの攻略が鍵になる。「アウェイで対戦した時も前線からプレスをかけられて前半は苦しんだ印象がある。まずプレスを回避することと、神戸戦のように裏への動きが出せれば相手の守備組織も壊れていく」と満田は話す。
福岡戦ではオフサイドの判定に泣いたガンバだが、「ハイゴ(背後)」という言葉もポヤトス監督が常に選手に求めてきたキーワードの一つだ。ボールを動かして崩し切るのが理想だが、山下や満田や安部ら機動力のあるガンバの強みを全面に押し出して、ゴールに迫りたい。ヒュメットは出場停止だが、攻め切る準備は整っている。
一方の東京Vは既に2年連続で残留を決めているが、直近の3試合は1分2敗と勝利から遠ざかっているだけに、勝利でシーズンを締めくくるべくパナソニックスタジアム吹田に乗り込んでくるはずだ。
「森田選手がボールを触り続けると嫌な選手になるし、相手のリズムも出てくるのでそこを消したい」(中谷)。攻守のキーマン、森田を封じる作業は不可欠になるが、「前線の染野選手は裏へのランニングが優れていて、クロスへの入り方も上手なのでそこは気をつけたい」と中谷。4得点、4アシストの染野も封じるべきポイントの一つになる。また、鹿島戦でも後半からピッチに立っている元ガンバの川﨑やガンバアカデミー育ちの食野らの個の一発にも警戒が必要となる。
この試合で来場者33,492人が集まれば、ガンバ史上初となる一試合平均3万人を達成する一戦だ。勝利後のガンバクラップで、今季限りでチームを離れる指揮官への思いを伝えるためにも、ピッチ上で戦う選手と、声援で圧をかけるサポーターが一つになって勝利を掴み取る。



