プロの壁は高かった? Jリーグ、ブレイク期待も伸び悩んだ逸材(1)高卒で開幕スタメン! しかしその後は消える
今季のJ1リーグも残すところあと3試合となった。新たな才能が次々と頭角を現す一方で、ブレイクが期待されながらも本領を発揮できなかった選手もいる。今回は、開幕前の期待値に見合う結果を残せなかった選手たちを紹介する。※成績は11月2日時点。
MF:名和田我空(なわた・がく)
生年月日:2006年7月29日
所属クラブ:ガンバ大阪
今季のリーグ戦成績:3試合0得点0アシスト
2023年のAFC U-17アジアカップで得点王と大会MVPに輝いた名和田我空。若くして注目を集めた同選手は、複数クラブの争奪戦の末、ガンバ大阪への加入を決断した。
このニュースには、多くのガンバサポーターも歓喜したことだろう。
次世代スターの加入に期待が高まる中、名和田は今季開幕戦のセレッソ大阪との大阪ダービーでスタメンに抜擢される。
ガンバでの高卒ルーキーによる開幕スタメンは、2018年の福田湧矢以来となった。
因縁のダービーということもあり、緊張感のある一戦となったが、名和田は堂々としたプレーを披露。チームは2-5で敗れたものの、65分間の出場で確かな存在感を示した。
しかしプロの壁は高く、第2節のアビスパ福岡戦でベンチに回ると、その後も出場機会は限られた。
第3節ファジアーノ岡山戦で11分、第6節の横浜F・マリノス戦で6分間出場して以降、リーグ戦での出番から遠ざかっている。
また、若手選手のアピールの場となるJリーグYBCルヴァンカップでは、2回戦と3回戦でスタメン出場したものの、3回戦のジュビロ磐田戦で敗れ、アピールの機会を早々に失ったことも痛手となった。
ガンバは宇佐美貴史や堂安律など、若くして注目を集めた逸材を育て上げた実績のあるクラブだけに、名和田も今後の成長が大いに期待される。



