500キロ離れていてもゴール前特等席から観戦可能 大阪・関西万博でイマーシブサッカー中継

 大阪にいながら500キロ離れたメルカリスタジアム(茨城・鹿島)の特等席でサッカーが観戦できる-。先日13日に閉幕した大阪・関西万博で、スポーツ観戦の新たな試みが行われた。10月5日のJ1鹿島アントラーズガンバ大阪の試合を、イマーシブ(仮想没入)テクノロジーを使って生中継。体には何も身につけず、ゴーグルなしで迫力のあるVR(仮想現実)体験の提供に成功した。

【写真】空間VR「uralaa

 企画したのはフォレストデジタル株式会社(本社・北海道浦幌町、辻木勇二代表取締役CEO)。世界初のクラウド空間VR技術を用いた空間VR「uralaa(うらら)」を開発し、室内(正面、左右面、天井の4面に包まれる空間)で映像を流すだけで、あたかもその場にいるような感覚をもたらすことに挑んでいる。

 今回の試みは、Jリーグ全試合を配信しているDAZNの協力を得て実現。2時間の試合でおよそ150人が体験した。大阪府の50代男性は「臨場感が素晴らしかった。とてもパブリックビューイングとは思えない」と絶賛。東京から来たという40代女性は「没入感のある体験ができました」と満足げに話した。

 そのほか「想像以上に良かった」「迫力がすごい」「みんなでスポーツやコンサートなどで盛り上がるのに良い」と反応は上々。辻木CEOは「お気に入りのチームがあっても、スタジアムが遠くなかなか行けない…そんなファンの想いがあります。体験された方々からは『まるで現地にいるような臨場感!』という声を多数いただき、私たちにとっても大きな手応えとなりました」と話していた。

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