2戦連続退場→初ゴールも…ロッカーで「みそぎは終わってない」 救われた同僚の反応

加入初ゴールを決めたG大阪の安部柊斗「みんなちょっと笑いに変えてくれる」

ガンバ大阪のMF安部柊斗は、9月13日のJ1第29節浦和レッズ戦で1-0の決勝ゴールを奪った。2試合連続の退場処分があった後の加入初ゴールに「チームメートが本当に自分のことを必要としてくれた」と感謝の言葉を残した。

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一進一退のゲームだった後半40分、右サイドからMF満田誠がドリブルでカットインして相手を引き付けていくと、そのことで生まれたスペースに安部がスルスルと進出。そこにこぼれ球がくると完全にフリーな状態で、右足を振り抜いたシュートがニアサイドを打ち抜いた。

安部はこのシュートについて「いい形で自分の前にボールがこぼれてきたので、タイミング、時間もあったんで、しっかりミートすることを意識した」と話す。コースよりもミートを重視したシュートは、浦和GK西川周作の「どフリーだったので、ファー(サイド)寄りに来るかな」という瞬間的な予想の逆を突いたものにもなった。

5月にベルギー2部モレンベークから完全移籍で加入した安部だったが、7月に天皇杯のモンテディオ山形戦で一発退場。J2勢を相手に番狂わせを許す一因を作ってしまう。さらに、そのプレーによる2試合出場停止が明けた8月16日のサンフレッチェ広島戦でも再び退場処分に。出場2試合連続の退場処分という異例の記録が残った。

その時期について「レッドカードをもらったとき、気にしないでって言ってくれたんですけど、自分自身すごい反省というか、落ち込んでしまったので。それでもチームメートが本当に自分のことを必要としてくれたので、そこで自分自身もしっかりピッチで貢献できるようにっていう思いがあった」と話す。

それでも「本当に迷惑をかけてしまったし、まだまだ恩返しはできていない。(試合後の)ロッカールームでも山下(諒也)選手や宇佐美(貴史)選手から『まだみそぎは終わってない』と言われたので、もっと恩返しできるように頑張りたい」と話す。

東京都の出身で、FC東京の下部組織から明治大学を経てFC東京でプロデビューしてベルギー移籍という経歴の持ち主だけに、「色々あって、みんなそれをちょっと笑いに変えてくれるんで、自分自身も嬉しいです。関西の人だなって」と、そうした部分でも救われていたようだ。

これがG大阪への加入後初ゴールになった安部だが、その一撃はホームでの浦和戦で2016年以来9年ぶりの勝利を引き寄せる貴重なものになった。

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