G大阪、計9発の壮絶な打ち合いを制して連勝! 湘南はまたも勝てずリーグ戦12試合未勝利
明治安田J1リーグ第28節の湘南ベルマーレvsガンバ大阪が8月31日にレモンガススタジアム平塚で開催された。
リーグ戦11試合未勝利と苦しい状況を強いられている18位の湘南と、前節の横浜FC戦を3-2で制して連敗を3でストップした12位・G大阪。
均衡が破れたのは13分、ホームの湘南が先制に成功する。自陣右サイドでパスを受けた小野瀬康介が相手最終ラインの背後へスルーパス。これに抜け出した二田理央がワントラップでボックス右に侵攻すると、浮き球を右足で豪快に振り抜き、ボールはGK一森純の頭上を越えてゴールに突き刺さった。移籍後初スタメンの二田が起用に応えた。
先手を奪った湘南は、24分にもゼ・ヒカルドのラストパスに反応した二田がゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定。それでも攻撃に勢いをもたらす二田は37分、左サイドからのクロスをファーサイドで左足を合わせる。これは左ポストに嫌われたが、最後は平岡大陽が押し込んだ。
2点を先行されたG大阪だが、直後から反攻。40分、ボックス左外でFKを獲得すると、初瀬亮の正確なクロスを福岡将太が豪快に合わせた。
1点差としたG大阪はさらに45分、相手のCKからこぼれ球を対処しようとした舘幸希から満田誠がボールを奪うと、一気にフィールドプレーヤー無人の敵陣へ。ボックス手前に差し掛かったところで、舘がたまらず倒してしまうと、DOGSOで退場処分に。G大阪は数的優位となる。
ところが、この嫌な雰囲気を湘南が断ち切る。前半アディショナルタイム4分、ボックス手前でパスを受けた小田裕太郎がダブルタッチで相手をかわし、左足を一振り。これがゴール左上に吸い込まれて、湘南が再びリードを2点に広げた。
これで湘南ペースになるかと思われたが、G大阪が後半開始からすぐさま反撃態勢。49分、ファン・アラーノのクロスが相手DFに当たってゴール方向に飛ぶと、ここはGKポープ・ウィリアムが弾くが、ゴール前の美藤倫がプッシュ。さらに53分には初瀬のクロスを中谷進之介が蹴り込んで、スコアを3-3とした。
イーブンとなった試合は追いついたG大阪が幾度となく湘南ゴールに迫り、76分にはイッサム・ジェバリのスルーパスに抜け出したデニス・ヒュメットがゴールを揺らしたが、オフサイドの判定により認められず。
このままドロー決着かと思われた88分、G大阪に勝ち越しゴールが生まれる。ボックス手前でのパスワークからファン・アラーノがイッサム・ジェバリとのパス交換でボックス内に侵攻。最後はループシュートで飛び出したGKポープ・ウィリアムをあざ笑った。
その後、G大阪は試合終了間際にも飛び出したGKポープ・ウィリアムがロングボールを後逸したのを見逃さず、山下諒也がダメ押しゴール。その後、湘南は1点を返したものの、反撃はここまで。5-4で打ち合いを制したG大阪が連勝を飾った。一方の湘南はリーグ戦12試合未勝利となっている。



