痛恨のキャッチミス「壊してしまった」 好守連発も…背負った敗戦の責任「そこに尽きると思います」
G大阪の一森純が2失点目を悔やんだ
8月20日のJ1リーグ第30節で7連勝中のFC町田ゼルビアと対戦したG大阪は、後半33分まで1-1という接戦を演じていたが、MF仙頭啓矢のロングボールを韓国代表FWオ・セフンにヘッドで合わされる。このボールにGK一森純が反応したが、一度でボールを処理できなかった。そこにMF林幸多郎が詰めて勝ち越しゴールを挙げ、町田がリーグ8連勝を達成した。
【実際の映像】「壊してしまった」一森純が痛恨のキャッチミス→決勝弾献上の瞬間
この試合では、一森と町田のGK谷晃生の好セーブが光った。そのなかで起きたミスに一森はしばらく起き上がれなかった。それでも気持ちを切り替えて、その後のピンチではビッグセーブを見せてゴールを守ってみせた。
随所に好パフォーマンスを見せていた一森だが、試合後のミックスゾーンで「GKというポジションなので、チームに関わるすべての人の思いを壊してしまったなと思っています」と、唇を噛んだ。ボールを一度落としてセーフティに回収しようとしたのかという問いにも「いえ、普通にキャッチしようとしてミスになりました」と、その時の状況を説明した。
2連敗中のチームが、好パフォーマンスを見せていたなかでの痛恨のミス。引きずってもおかしくなかったが、「しっかりと切り替えないといけないなと思っていました」という言葉通り、その後の2度の決定機でゴールを守り抜いた。それでも「あの一本ミスしてしまったので、そのあとのセーブは何の価値にもならない。チームのパフォーマンスは本当に良かったので、そこに尽きると思います。本当に自分次第だと思います」と、敗戦の責任を一身に負った。
個人のミスが勝敗を分ける結果となった。それでも、キャプテンのFW宇佐美貴史は、「個人的なミスで言えば、自分も前半に(決定機を)外していますし、そういう個人的なミスの繰り返しでゲームは成り立っています。ああいうシーンがフォーカスされることは、もちろんあると思いますけど、純くんに対してネガティブな思いを持っている選手はいないですし、あの失点をしても、結局、前が2点、3点取っていれば、勝てているだけなので。僕自身を含め、それぞれが責任を感じるべき。純くんだけに責任を押し付けることは、チームとしてはないです」と、この結果はチーム全体で背負うべきものであると強調した。



