G大阪DF初瀬亮が誓う強豪復活 背番号は「21」で“レジェンド”加地亮へのリスペクト
G大阪は16日に敵地でリーグ広島戦を行う。14日は吹田市内の練習場で非公開練習。前日13日にシェフィールドW(イングランド)から6年半ぶりに復帰したDF初瀬亮(28)が移籍後初めて取材対応し、強豪復活へ尽力することを誓った。
「G大阪でタイトルを獲りたい。自分が出て優勝したいのが一番に浮かんだ」。19年から24年までプレーした神戸ではリーグ連破や天皇杯優勝に貢献。「勝って修正するチームが一番強い」という勝者のメンタリティーを体得した。中堅として「いつまでも“宇佐美くん、宇佐美くん”ではダメ。俺らの学年が結果を残せば若手もベテランもついてくる」と責任感を強調する。
復帰の経緯には海外挑戦への未練を吹っ切ることにあった。「海外でやることがベストだった。でも財政面など難しいところもあった。(G大阪には)冬から声をかけてもらっていて、8月に入った時に海外がなければ日本で動いてもらおうと決めた。一番熱意を持ってくれた」と明かす。半年間の海外生活では「孤独で言葉も通じない中、自分にベクトルを向けてやるしかなかった。日本では得られない経験ができた」とメンタル面での成長も強調した。
背番号は「21」に決定。「G大阪が強かった時の加地さんの番号が21だった。6番も19番も空いていたけど、付けたことがない番号で、良い背番号だなと思った」。もはやyou tubeで配信されている『CAZI散歩』出演は不可避だが、06年~14年まで在籍した元日本代表DF加地亮へのリスペクトだと明かした。
5月末に無所属になり、その後はボールを蹴る機会は少なかったが、個人トレで心肺機能だけは上げていたという。コンディションは「ゲーム勘だけ」と話し、指揮官に求められれば「言い訳はしない。出ろと言われれば出るだけ。ヤット(遠藤保仁コーチ)さんも現役時代はそうしていた」と即応の姿勢だ。
神戸で培った勝者の経験と、海外で得た新たな視点。両方を武器に、初瀬が古巣を再び勝者の集団へと押し上げる。



