DF初瀬亮 6年半ぶりG大阪復帰が正式決定「もう1度、強いG大阪を取り戻すために戻る決意した」
G大阪は13日、シェフィールドW(イングランド2部)を退団したDF初瀬亮(28)の獲得を正式発表した。6年半ぶりの古巣復帰。クラブを通じて「海外でまだやる選択肢もありましたがG大阪から自分を強く必要として頂き、日本一、アジアNo.1を獲得し、もう1度、強いG大阪を取り戻すために戻る決意をしました。今まで積み上げてきたものを、練習からガンバのために全てを出し切ります」とコメントした。
G大阪アカデミー出身で、16年にトップ昇格。19年からは神戸でプレーしリーグ2連覇や天皇杯制覇に貢献した。今年2月には念願だった海外挑戦。だがシーズン終了後に契約満了となっていた。
海外挑戦を模索していたが、納得するオファーが届かず。そのなかで複数のJクラブが熱視線を送る中、G大阪は未所属の時期が長かった今冬から動向を注視。その熱意が伝わった。
左右両足から繰り出される正確なフィードが武器。左サイドバック(SB)を本職とするが、右SBや攻撃的MFでプレーすることもできる。セットプレーのキッカーも務め、守備面でも元日本代表DF酒井高徳の指導の下で粘り強さが身に付いた。何よりも勝者のメンタリティーを得て帰還するのは大きい。
G大阪は今季リーグ11位と低迷し、天皇杯もルヴァン杯も敗退。さらにイスラエル代表MFネタラヴィが町田へ電撃移籍するなど、苦しい時期を過ごしている。秋からはACL2が開幕。選手層の薄いサイドバックの厚みを増し、シーズン最終盤とアジア制覇へ勢いを付けていく。
◇初瀬 亮(はつせ・りょう) 1997年(平9)7月10日生まれ、大阪府岸和田市出身の28歳。G大阪ジュニアユースからユースを経て、16年にトップ昇格。19年に神戸へ完全移籍。23年にリーグ33試合1得点8アシストでクラブ初優勝に貢献。25年2月にシェフィールドWへ完全移籍。1メートル75、70キロ。利き足は両足。



