【J1川崎】大黒将志コーチ、釜本邦茂さん悼む「本当に感謝」 大阪の小学生時代から指導、「釜本FC」に所属
サッカー元日本代表FWでJ1川崎の大黒将志コーチ(45)が12日の練習後に取材に応じ、G大阪で初代監督を務めた釜本邦茂さんの逝去を受けて「ガンバでトップに上がれたのも釜本さんのおかげ。いつも優しくしてくれて本当に感謝しかない」と悼んだ。
大阪・豊中市出身の大黒氏は小学生時代に、釜本氏が立ち上げてG大阪の育成組織の母体となった「釜本FC」に所属。そのままトップ昇格し、日本代表でも活躍した。直接指導を受ける機会は少なかったが、「(思い出は)いっぱいある」という。『お前シュート練習してんのか』とよく言われた。『毎日しろ』と言われて毎日するようになった」と懐かしそうに振り返った。
実家が近く、プロ入り後はシーズンオフに家族ぐるみで食事するなど親交が深かった。最後に会ったのは1年ほど前で、釜本さんが入退院を繰り返していた頃だという。
G大阪の育成組織からは元日本代表の稲本潤一氏や宮本恒靖氏、現役では堂安律(フランクフルト)や家長昭博(川崎)、宇佐美貴史(G大阪)ら名選手が巣立っていった。大黒コーチは「その礎を築かれたのが釜本さん。みんな感謝している」と功績をたたえる。
指導者となった現在は川崎でストライカーの育成に励む大黒氏。国際Aマッチで日本男子最多75得点を挙げた恩師をしのび、「本当に残念ですけれど、日本サッカー界史上最高のストライカーだと思う。釜本さんの姿勢やFWは点を取らないといけないというマインドを受け継いでいきたい」と語った。



