町田 G大阪MFネタラヴィ獲得を発表 J史上初のイスラエル人選手、司令塔型のボランチ
町田は12日、G大阪のイスラエル代表MFネタラヴィ(28)が完全移籍で加入することが決まったと発表した。G大阪も公式サイトで移籍を発表した。
ネタラヴィはG大阪の公式サイトを通じ「別れを告げる時は常に辛いものですが、この素晴らしい2年半を共に過ごしたガンバ大阪、そして関わるすべての方々に感謝申し上げます。このクラブでプレーする中で、私は人としても選手としても成長することができました。尊敬してやまない日本サッカーや文化を学ぶ機会をいただきましたし、ガンバで過ごした思い出は常にいい記憶として私の心の中に刻まれるでしょう。ファン・サポーターの皆様、良い時も悪い時も温かい声援をいただき本当にありがとうございました。常にチームのためにベストを尽す努力をしてきましたし、その姿をこれからも覚えていてもらえたら嬉しいです。皆さんのこれからに、幸運が訪れることを願っています。本当にありがとうございました」と惜別のメッセージ。
また、町田を通じ「FC町田ゼルビアファンの皆さまへ はじめまして、ネタ・ラヴィです。この度、FC町田ゼルビアに加入する機会をいただき、とても興奮しています。新しいチームメイトと会えること、そしてスタジアムで皆さんにお会いできることを心から楽しみにしています。選手としての自分の経験を活かし、クラブの目標達成のために全力を尽くします。一緒に戦いましょう!頑張ります!!」とコメントした。
ネタラヴィは司令塔型のボランチで、23年にマッカビ・ハイファ(イスラエル)からG大阪に完全移籍で加入。パス精度や推進力に優れ、リーグ18試合1得点の今季は元日本代表MFの明神コーチの指導の下で守備時のポジショニングも改善されつつあった。コンディション不良を除けば王様として君臨した。
ただ町田からのオファーを受け取った後は練習への取り組みが低下していたという。クラブ側は慰留に努めたが、本人の移籍意思やチーム内への影響などを総合的に判断。契約は残り半年ながら、マッカビ・ハイファに払った違約金50万ドルを超える同100万ドルで売却する方針となった。
町田は今秋から始まるアジアチャンピオンズリーグエリートへ向けて、プレーメーカータイプの補強を模索。確かな実力者を加え、アジアの舞台での躍進を目指す。
◇ネタラヴィ 1996年8月25日生まれ、イスラエル出身の28歳。10年からマッカビ・ハイファの下部組織で育ち、15年にトップ昇格。主将を務めた20―21年シーズン、21―22年シーズンにはリーグ連覇を果たした。23年1月にJ史上初のイスラエル人選手としてG大阪に完全移籍。23年2月18日の柏戦でJ1デビュー。25年2月14日のリーグ開幕・C大阪戦でJ初得点。J1通算66試合1得点2アシスト。国際Aマッチ通算24試合出場。1メートル75、73キロ。利き足は右。



