借りパク注意!? レンタル先で大活躍中のJリーガー(2)やっぱり天才か!? 電撃移籍で蘇ったMF
サッカー界では、所属クラブで活躍の機会を得られずに他クラブへ期限付き移籍するケースが珍しくない。2025シーズンの明治安田Jリーグでも数多くのレンタル移籍が実行されているが、シーズン中盤の段階ですでに“アピール成功”の合格印を受けるに値するような活躍を見せている選手が存在する。今回は、武者修行先でアピールに成功したJリーガーを紹介する。※データは『transfermarkt』を参照。成績は7日時点
FW:満田誠(みつた・まこと)
生年月日:1999年7月20日
2025リーグ戦成績:21試合0得点0アシスト
サンフレッチェ広島のサポーターの中には、ガンバ大阪で躍動する満田誠の姿を複雑な心境で見つめている者も多いのではないだろうか。
それだけ、2025シーズン中盤までの満田のプレー内容は光り輝いており、ガンバへのレンタル移籍は大成功だったと評価できる。
広島アカデミー出身の満田は、2022シーズンにトップチームへ正式昇格。翌2023シーズンには、クラブのレジェンドである佐藤寿人氏の退団以来空き番号となっていた背番号「11」を継承するなど、大きな期待を背負っていた。
だが、2023年5月には試合中に右膝十字靭帯部分損傷。キャリアが飛躍しかけていた矢先の大怪我だった。
過酷なリハビリを経てピッチに戻ってきた満田は、今季をガンバでプレーする決断を下した。本人いわく、レンタル移籍に踏み切ったのは「スポーツ選手としての寿命はそこまで長くない」(ガンバ大阪の公式サイトより)という危機意識から。
実際に今季リーグ開幕3試合は出場がなく、「この状況のままシーズンが進んでいくのは難しいなと思っていた中でガンバに声を掛けていただきました」と加入経緯を明かしている。
纏うユニフォームの色が紫紺から青黒に変わると、満田は豊富な運動量とタフなディフェンスで攻守に渡りチームに貢献。トップ下やボランチのみならず、サイドアタッカーとしての役割も果たし、ここまでリーグ戦21試合に出場している。
ダニエル・ポヤトス監督からすれば、起用ポジションを選ばない満田のような選手は重宝する存在だろう。広島のサポーターは、栄光の背番号「11」を背負った男がそのままガンバの一員とならないことを願っているはずだ。



