天皇杯Vまであと一歩と迫った11年前…山形が当時の決勝のリベンジ! PK戦の末にG大阪を下して16強進出

[7.16 天皇杯3回戦 G大阪 4-4(PK3-4) 山形 NDスタ]

モンテディオ山形(J2)が天皇杯ベスト16進出を果たした。3回戦が16日に行われ、本拠地のNDソフトスタジアム山形でガンバ大阪(J1)と対戦。4-4で突入したPK戦を4-3で制した。

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両チームが天皇杯で顔を合わせるのは、2014年度の決勝以来。当時はG大阪が3-1で勝利を収め、J1リーグ、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)に続く3冠を達成した。

11年前のリベンジを目指す山形は前半20分に先制。ペナルティエリア右に持ち込んだFW氣田亮真が切り返しから右足を振り抜き、左ポストを叩いてネットを揺らした。

前半30分には右サイドのDF川井歩がワンタッチで浮き球のパスを送り、相手の間で受けた氣田が再びドリブルから右足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール左隅に突き刺さり、2-0とリードを広げた。

対するG大阪は前半40分に1点を返す。右CKからキッカーのMF鈴木徳真が右足でクロスを供給。FWイッサム・ジェバリの叩きつけたヘディングシュートがクロスバーに当たって決まった。

後半15分には、ハーフタイム明けから投入されていたDF黒川圭介が左足で豪快にネットを揺らし、同点弾を奪取。その後もチャンスを作り続けたG大阪は同28分に逆転した。

ペナルティエリア左角付近で獲得したFK。キッカーのジェバリが右足でゴール左上を狙うと、GKトーマス・ヒュワード・ベルに触られながらもネットが揺れた。

しかし、試合はこのままでは終わらない。後半33分、山形のリスタートの流れからDF西村慧祐がふわりとしたヘディングシュート。クロスバーの跳ね返りをFW高橋潤哉が頭で押し込み、同点ゴールを奪った。

3-3のまま時間が経過すると、後半アディショナルタイム1分にG大阪のMF安部柊斗が一発退場。競り合いの中で振り上げた足が、MF吉尾海夏の顔に接触してしまった。

結局90分では決着がつかず、延長戦に突入。G大阪は数的不利での戦いとなったが、積極的な攻撃でゴールへ迫っていく。

一方の山形はボールを握る時間を増やすと、延長後半11分に勝ち越す。吉尾がペナルティアーク内から左足でコントロールショットを放ち、見事にゴール左隅を射抜いた。

だが、過去4度の優勝を誇るG大阪が執念を見せる。延長後半アディショナルタイム2分、セットプレーからゴール前で粘り強くボールを残し、最後はDF中谷進之介が左足で蹴り込んだ。

1人少ないG大阪が土壇場で追いつき、勝負の行方はPK戦にもつれる。先攻G大阪の1人目は、11年前の決勝で2得点を挙げているFW宇佐美貴史。右足でゴール左を狙うが、GKヒュワード・ベルに止められた。

その後、両チームとも4人目まで成功し、迎えたG大阪の5人目。FW満田誠が右足で打ったシュートが左ポストに嫌われ、山形がPK4-3で7年ぶりのラウンド16進出を決めた。

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