3連覇挑戦のクラセンへ、「去年みたいに勢いに乗っていけたら」。トップ、U-18代表経験のG大阪ユースMF山本天翔主将は継続と課題改善を誓う

[6.22 プレミアリーグWEST第10節 大津高 3-1 G大阪ユース 大津町運動公園球技場]

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ガンバ大阪ユースはプレミアリーグWESTで4連勝後に1分3敗。暫定6位に後退した。悪天候による20分間の開始遅延と雨上がりの暑さも影響したか、前半は大津高(熊本)の前からの守備とビルドアップ、仕掛けに対して後手になった部分があり、0-1。シュート数も0-6と苦戦した。

U-18日本代表MF山本天翔主将(3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は、「自分も含めて、自分のことで精一杯の選手」が増えてしまったことを指摘する。ボールを保持しても少しずつズレが生じ、相手に主導権を握られてしまった。

それでも、U-20日本代表活動後にJ1、天皇杯でトップチームのベンチ入りをしたGK荒木琉偉(3年)が攻守で違いを示し、本来ボランチのU-16日本代表CB藤本祥輝(1年)らが奮闘。前半を0-1で折り返した。

また、前半も含めて、山本のミドルパスやサイドチェンジを交えたパスワークや速攻から相手の背後を突く形でチャンスを作り出していた。だが、そこで切れなかったことが後々に響いてしまう。0-2とされた直後の後半13分、MF中島悠吾(3年)が左CKの流れから中央へ入れたボールがそのままゴールイン。1点差としたものの、次の1点を奪うことができず、逆に突き放されて1-3で敗れた。

山本は「オレらの強みとか、CKからのカウンターとか、そういうチャンスでやっぱり決めていかないとああやって最後の最後でまた突き放されるっていう、苦しい展開になるなって改めて感じました」。けが人を抱えている状況ではあるものの、山本は昨年のように2連覇中の日本クラブユース選手権(U-18)大会へ向けてチーム状態を上げていく意気込みだ。

「去年の5月もなかなか勝てなくて、(状態が上がったのは)6、7月から。去年とは全く別ですけど、みんなのクラブユースへの気持ちっていうのは、やっぱり他のチームより強いところがあると思うんで、去年みたいに勢いに乗っていけたらなとは思います」。関西地区予選は苦戦を強いられたが、奈良クラブユースとの代表決定戦でGK野畑優真(2年)がPK2本を止めて突破。全国3連覇となれば、大偉業なだけに、主将も「狙ってはいきたいですね」と力を込めた。

山本は5月末からU-18日本代表のスイス遠征を経験。ゲームメイクという自身の強みは変わらず発揮することができたという。「やれてるところは確実にあるなっていう自信にも繋がったし、まだまだやらなきゃいけないっていうところもありました。課題としては、90分間戦い続ける強度だったり、球際の部分です」。その部分はトップチームでも求められているモノだ。

「トップの練習とかにも呼んで頂くんですけど、1個1個の1タッチのパスの技術だったり、切り替えの部分だったり、大前提のフィジカルのところをもっともっとレベルアップしなきゃ、トップのコーチの高木和道さんとかにもほんまによく言われるので。(トップチームに昇格するために必要なことは)練習の中ではやれてる部分っていうのは確実にあって、それをどれだけ続けてやっていけるかと、自分のウィークもどれだけ消していけるかだと思います」。個人の将来へ向けても重要な夏。貪欲に成長を求め、チームとしての結果も残す。

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