【15年J1リーグ】「公式戦出場数Top30」&「公式戦プレー時間Top30」――最多出場は宇佐美の「66試合」、最長プレー時間は遠藤の「5505分」 SOCCER DIGEST Web 1月7日(木)6時0分配信

各公式戦から「出場試合数」「プレー時間」「ゴール数」を合算し、「公式戦出場数Top 30」と「公式戦プレー時間Top 30」を調査。

 1月1日の天皇杯決勝でG大阪が2大会連続5度目の優勝を飾り、2015シーズンが幕を閉じた。

すべての公式戦が終了したこのタイミングで、今回はJ1リーグの選手を対象に、2015シーズンの「公式戦出場数Top 30」と「公式戦プレー時間Top 30」を調査した。

対象となる公式試合は、リーグ戦、ナビスコカップ、天皇杯、ACL、クラブワールドカップ、日本代表、U-22代表、J・U-22選抜、スルガ銀行チャンピオンシップ。

各公式戦から「出場試合数」「プレー時間」「ゴール数」を合算し、「公式戦出場数Top 30」と「公式戦プレー時間Top 30」を、それぞれランキング形式で紹介していく。

まずは、2015年J1リーグ「公式戦出場数ランキングTop 30」から見ていく。

「公式戦出場数」29位タイ~17位タイ|26位タイに広島の青山。22位タイは各クラブを象徴する面々がランクイン。

 29位タイの「43試合」で4人が並んだなか、神戸の軸として活躍した森岡亮太、加入1年目でフル稼働したエウシーニョ(川崎)の働きが光った。26位 タイの関根貴大(浦和)は主力に定着して試合数を伸ばした一方、最優秀選手賞を受賞した青山敏弘(広島)は代表戦こそ1試合の出場に止まったが、クラブで の存在感は群を抜いた。

22位タイ(45試合)では、各クラブを象徴する面々がランクイン。ドウグラスと林卓人は、それぞれ攻守で優勝に大きく貢献。浦和の武藤雄樹は第1ス テージにブレイクし、8月の東アジアカップで代表デビュー&初ゴールを決める活躍を見せた。谷口彰悟(川崎)も6月に代表デビューを飾り、シーズンを通し てフル稼働した。

5人が17位タイの「46試合」。柏の鈴木大輔と工藤壮人は、リーグ戦に加えてACLでも攻守に奮闘。主戦場をボランチに変えた柏木陽介(浦和)は、代表でも3試合に出場した。同じく浦和の阿部勇樹は、チームの心臓として必然的に出場数が増えた。

2015年J1リーグ 「公式戦出場ランキングTop 30」
(対象試合=リーグ戦、ナビスコカップ、天皇杯、ACL、クラブワールドカップ、日本代表、U-22代表、J・U-22選抜、スルガ銀行チャンピオンシップ)

■29位タイ:森岡亮太(神戸/MF) 43試合
【3708分/8ゴール】

■29位タイ:エウシーニョ(川崎/DF) 43試合
【3768分/12ゴール】

■29位タイ:山岸範宏(山形/GK) 43試合
【3870分/0ゴール】

■29位タイ:菅野孝憲(柏/GK) 43試合
【3901分/0ゴール】

■26位タイ:遠藤 康(鹿島/MF) 44試合
【3214分/9ゴール】

■26位タイ:関根貴大(浦和/FW) 44試合
【3227分/8ゴール】

■26位タイ:青山敏弘(広島/MF) 44試合
【3854分/4ゴール】

■22位タイ:ドウグラス(広島/FW) 45試合
【3226分/25ゴール】

■22位タイ:武藤雄樹(浦和/FW) 45試合
【3522分/16ゴール】

■22位タイ:谷口彰悟(川崎/MF) 45試合
【3974分/2ゴール】

■22位タイ:林 卓人(広島/GK) 45試合
【4080分/0ゴール】

■17位タイ:鈴木大輔(柏/DF) 46試合
【4096分/3ゴール】

■17位タイ:柏木陽介(浦和/MF) 47試合
【3927分/5ゴール】

■17位タイ:工藤壮人(柏/FW) 47試合
【3984分/16ゴール】

■17位タイ:千葉和彦(広島/DF) 47試合
【3999分/2ゴール】

■17位タイ:阿部勇樹(浦和/MF) 47試合
【4173分/6ゴール】

「公式戦出場数」15位タイ~1位|G大阪勢がひしめくなか、広島の浅野が8位タイ。“15シーズンで最も忙しかった男”は宇佐美。

 14位タイの岩波拓也(神戸)は、U-22代表で6試合、J・U-22選抜で1試合に出場しており、チームで最多の試合をこなした。浦和勢は槙野智章が「51試合」、西川周作が「52試合」。ともに代表でも主力としてプレーし、多忙な1年を過ごした。

10位以上は、過密日程を強いられたG大阪勢がずらり。唯一、割って入ったのが広島の浅野拓磨。クラブでは途中出場が主で、プレー時間はTop30で唯 一の2000分台。それでも、チームに欠かせない駒として指揮官の信頼を勝ち取った。A代表やU-22、クラブワールドカップなどの上積みも、試合数が増 えた要因だ。

上位はG大阪の主力ばかりで、代表にも招集されたメンバーが居並ぶ。注目は三傑に食い込んだ阿部浩之だ。長谷川健太監督が好んで起用したサイドハーフで、豊富な運動量と高い技術を兼備しており、“長谷川イズム”に欠かせないひとりだった。

2位はJリーグベストイレブンに選出された遠藤保仁の「62試合」。1月のアジアカップ以来、代表戦からは遠ざかったが、その後は淡々と試合に出場。15シーズンのラストマッチとなった天皇杯決勝では、パトリックの決勝弾をアシストした。

15年の公式戦最多出場は宇佐美貴史。リーグ戦とチャンピオンシップはすべて先発し、ACLでもベスト4に貢献した。また、代表の13試合出場は国内組 で最多。“15シーズンで最も忙しかった男”は、あまりのハードスケジュールに一時期調子を落としたが、誰よりも出場していたのだから当然とも言えるだろ う

■16位:クリスティアーノ(柏/MF) 48試合
【4110分/21ゴール】

■14位タイ:岩波拓也(神戸/DF) 49試合
【4281分/4ゴール】

■14位タイ:大森晃太郎(G大阪/MF) 49試合
【2621分/6ゴール】

■12位タイ:米倉恒貴(G大阪/MF) 51試合
【3903分/4ゴール】

■12位タイ:槙野智章(浦和/DF) 51試合
【4650分/5ゴール】

■11位:西川周作(浦和/GK) 52試合
【4740分/0ゴール】

■10位:今野泰幸(G大阪/DF) 54試合
【4517分/6ゴール】

■8位タイ:浅野拓磨(広島/FW) 55試合
【2483分/18ゴール】

■8位タイ:パトリック(G大阪/FW) 55試合
【4152分/20ゴール】

■5位タイ:倉田 秋(G大阪/MF) 56試合
【3953分/8ゴール】

■5位タイ:丹羽大輝(G大阪/DF) 56試合
【4996分/0ゴール】

■5位タイ:東口順昭(G大阪/GK) 56試合
【5039分/0ゴール】

■4位:藤春廣輝(G大阪/DF) 57試合
【4920分/2ゴール】

■3位:阿部浩之(G大阪/MF) 58試合
【3846分/8ゴール】

■2位:遠藤保仁(G大阪/MF) 62試合
【5505分/7ゴール】

■1位:宇佐美貴史(G大阪/MF) 66試合
【4991分/30ゴール】

「公式戦プレー時間」30位~16位|成長著しい新潟のGK守田が27位。柏の大谷とエドゥアルドは、吉田体制の欠かせないピースとして奮闘。

 ここからは「公式戦プレー時間」を見ていく。Top 30に入った選手の顔ぶれは、順位こそ異なるが、概ね「公式戦出場」と同じだ。

そのなかで注目は“新顔”たちだ。ひとりは30位の徳永悠平(FC東京)。第2ステージ12節の松本戦でJ1通算300試合を達成するなど、稼働率の高 さは32歳の今も目を引く。鹿島で唯一、三十傑に入ったのが西大伍。随所に攻撃センスを見せつけ、コンスタントにプレーを続けた。

一方、27位の守護神・守田達弥(新潟)は定位置を確保し、リーグ戦では終盤の2試合を除いてフル稼働。ナビスコカップの10試合もフル出場するなど成長が著しい。柏勢の大谷秀和とエドゥアルドは、吉田達磨体制下の欠かせないピースとして奮闘した。

2015年J1リーグ 「公式戦プレー時間ランキングTop 30」
(対象試合=リーグ戦、ナビスコカップ、天皇杯、ACL、クラブワールドカップ、日本代表、U-22代表、J・U-22選抜、スルガ銀行チャンピオンシップ)

■30位:徳永悠平(FC東京/DF) 3757分
【42試合/0ゴール】

■29位:エウシーニョ(川崎/DF) 3768分
【43試合/12ゴール】

■28位:西 大伍(鹿島/DF) 3775分
【42試合/0ゴール】

■27位:守田達弥(新潟/GK) 3780分
【42試合/0ゴール】

■26位:大谷秀和(柏/MF) 3787分
【42試合/3ゴール】

■25位:エドゥアルド(柏/DF) 3808分
【42試合/3ゴール】

■24位:阿部浩之(G大阪/MF) 3846分
【58試合/8ゴール】

■23位:青山敏弘(広島/MF) 3854分
【44試合/4ゴール】

■22位:山岸範宏(山形/GK) 3870分
【43試合/0ゴール】

■21位:菅野孝憲(柏/GK) 3901分
【43試合/0ゴール】

■20位:米倉恒貴(G大阪/MF) 3915分
【51試合/4ゴール】

■19位:柏木陽介(浦和/MF) 3927分
【47試合/5ゴール】

■18位:倉田 秋(G大阪/MF) 3953分
【56試合/8ゴール】

■17位:谷口彰悟(川崎/MF) 3974分
【45試合/2ゴール】

■16位:工藤壮人(柏/FW) 3984分
【47試合/16ゴール】

「公式戦プレー時間」15位~1位| “15シーズン最多出場”の宇佐美は4位。最長プレー時間を記録したのは35歳の遠藤。

 14位からいよいよ「4000分台」に突入し、各クラブの勤勉な選手たちがランクイン。広島のフィールド選手で最長はCBの千葉和彦で、GKの林卓人がチーム最長となった。

一方、柏の最長は今季限りで退団したクリスティアーノ。天皇杯準々決勝の仙台戦では、直接FKでハットトリックという偉業を成し遂げた。また、天皇杯準優勝に終わった浦和は、フィールド最長が槙野智章。代表でも長くプレーし、時間を大幅に伸ばした。

五傑は再びG大阪勢が占めており、5位の藤春廣輝は課題の守備が着実に改善され、代表デビューも飾った。4位は“15シーズン最多出場”の宇佐美貴史。 試合数はダントツだったが、代表13試合でフル出場はひとつのみ。そうした点が影響したようだ。3位は最終ラインの要として君臨した丹羽大輝。守備の対応 力が高まり、ディフェンスリーダーとしての自覚を随所で見せながら、守備陣を巧みにまとめ上げた。

5000分台に到達したのはふたり。ひとりは守護神の東口順昭。チャンピオンシップでの鬼神のごとき活躍は記憶に新しく、G大阪の守備を最後尾から支え続けた。代表の常連組になりつつあるが、出場は1試合に止まっている。

15シーズンで最も長くプレーしたのは、G大阪の遠藤保仁。2位の東口に約500分近くの差をつけるなど、そのハードワークぶりが見て取れる。代表活動は 1月のアジアカップのみ。代表戦とナビスコカップの2試合を除けば、それ以外の全試合に出場し、中盤でタクトを振るい続けた

■15位:千葉和彦(広島/DF) 3999分
【47試合/2ゴール】

■14位:林 卓人(広島/GK) 4080分
【45試合/0ゴール】

■13位:鈴木大輔(柏/DF) 4096分
【46試合/3ゴール】

■12位:クリスティアーノ(柏/MF) 4110分
【48試合/21ゴール】

■11位:阿部勇樹(浦和/MF) 4173分
【47試合/6ゴール】

■10位:パトリック(G大阪/FW) 4240分
【55試合/20ゴール】

■9位:岩波拓也(神戸/DF) 4281分
【49試合/4ゴール】

■8位:今野泰幸(G大阪/DF) 4517分
【54試合/6ゴール】

■7位:槙野智章(浦和/DF) 4650分
【51試合/5ゴール】

■6位:西川周作(浦和/GK) 4740分
【52試合/0ゴール】

■5位:藤春廣輝(G大阪/DF) 4920分
【57試合/2ゴール】

■4位:宇佐美貴史(G大阪/MF) 4991分
【66試合/30ゴール】

■3位:丹羽大輝(G大阪/DF) 4996分
【56試合/0ゴール】

■2位:東口順昭(G大阪/GK) 5039分
【56試合/0ゴール】

■1位:遠藤保仁(G大阪/MF) 5505分
【62試合/7ゴール】

Share Button