中村敬斗は怪我を抱えながらプレーしていた。「移籍はもちろん可能性があると思いますけど」激動のシーズン終盤戦を振り返る
サッカー日本代表は9日、あす10日に行われるFIFAワールドカップ(W杯)26アジア最終予選(3次予選)のインドネシア代表戦へ向けて最終調整した。5日のオーストラリア代表戦では途中出場で流れを引き寄せられなかった中村敬斗。インドネシア代表を攻略するために最後の質にこだわっていく。
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「出たらまたパナスタでゴールを取る姿をイメージして頑張りたいっす。懐かしくて楽しみです。ガンバ(大阪)のときから考えれば、6年ぐらいはプレーしてないので、出場したときはみんなに良い姿を見せられればなと思います」
インドネシア代表戦の舞台は自身がプロデビューを果たしたガンバ大阪の本拠地、市立吹田サッカースタジアム。2019年に海を渡り、オランダ、ベルギー、オーストリアのチームを経て、去年フランス1部リーグのスタッド・ランスへ移籍した。
チームとしてはフランス・カップ決勝進出と躍進したが、リーグ戦では後半に大失速。3連敗でリーグ戦を終えて2部との入れ替え戦に回り、第2戦は延長戦にもつれ込む激戦の末に敗れて2部降格が決まった。
中村は満身創痍でピッチに立っていた。「足痛めた部分もありますし、プレーオフなんか結構、無理やり出た部分もあった」と明かし、「全然できる状態じゃなかったですよ、正直」と話す。第2戦は痛み止めを飲んで、120分プレーした。 チームの2部降格を受けて、去就にも注目が集まるが、中村は「移籍はもちろん可能性があると思いますけど」と話すに留めた。
一方で中村にとってはリーグ戦で11得点を記録する飛躍のシーズンになった。
「個人として結果が残せた年だった。フランスで2桁取れたんで、自信になりますね。去年、南野(拓実)選手が9点で日本人の歴代最高得点だったので、それを11点で超えたのはすごく嬉しいっすね」と5大リーグでの結果に自信を深めた。
「オーストリアリーグで2桁とって世間的にはまだ認められてない感じがあった。5大(リーグ)のフランスで得点を2桁取れれば、やっと認めてもらえるかなっていうのは自分の中であった。2シーズン目で2桁取れたので、みんなや他のチームが徐々に知ってくれてきたのかなっていう感じはします」
5日のオーストラリア戦では64分からピッチに立った。患部の状態については「良くなってます。大丈夫です」と話しており、インドネシア戦に向けても支障はない。激動のシーズンをいい形で締めくくれるだろうか。



