難しい“采配メッセージ”…G大阪指揮官「締めたいというのがあった」が土壇場V弾で力尽く

◇明治安田J1リーグ第17節 G大阪2―3神戸(2025年5月17日 ノエスタ)

勝ち点3を狙うのか、敵地で勝ち点1を取るのか――。結果論だが“采配”の難しさがG大阪に暗い陰を落とす一因になった。

2度追いつく粘りを見せたが、後半51分に決勝点を与えた。DF黒川圭介のクリアミスが直接的な要因だが、ある選手は「時間帯をみて、勝ち点1を持って帰る方針にチェンジしたのかなとは思ったけど、すぐには伝達が難しい状況だった。少しあたふたした部分があった」という。

同点の後半38分にダニエル・ポヤトス監督はMFウェルトンとMF岸本武流を投入。「攻撃で狙いを持たせた」と語り、勝ちにいく采配だった。だが同点の同48分にDF江川湧清を投入して5バックに変更。「相手陣地に攻め込めない流れだったので、ゲームを落ち着かせたかった。締めたいというのがあった」とドローOKの采配だったが、その“メッセージ”が浸透しきる前に決勝点を許してしまった。

「責任を感じている」。黒川は悔しさをにじませたが、わずかな混乱が隙を生んでしまうサッカーの難しさがあった。

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