遠藤保仁から愛のゲキ「ここに来るべき選手じゃない」 高卒1年目…18歳逸材が持つ「間違いなくいいもの」

名和田我空がU-22選抜のトレーニングに参加

U-22 Jリーグ選抜は5月12日、日本サッカー協会(JFA)とJリーグが共同で行うポストユースマッチ関西学生選抜戦(13日)に向けて、大阪府内で初練習を行った。選手18人が集合し、約1時間汗を流した。U-20ワールドカップ(W杯)に向けてのサバイバルとなるなかで、MF名和田我空(ガンバ大阪)が複雑な胸中を明かした。自チームの遠藤保仁コーチも見守る“代表”で抱えた思いとは——。

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名和田の目の奥にメラメラと燃えたぎる闘志が見えた。U-22 Jリーグ選抜というものの、選ばれた18人は所属クラブでなかなか出場機会が得られておらず、9月のU-20W杯に向けて急ピッチでアピールが必要とされるメンバーがほとんど。名和田自身もそこを理解して、トレーニングに取り組んでいた。

「2日間という短い間なので、これをきっかけにしてどういうふうに成長して行くかが大事だなと感じました。もちろん危機感も持っていますし、苦しい中で今やっているので、そういう部分も含めてどういう活動にするかというのが大事」

所属するG大阪では超大型ルーキーとして、開幕の大阪ダービーでスタメンの座を掴み取った。だが、成長曲線を描く中で思うようにはいかずここまでJ1出場は3試合。遠藤コーチとの居残り練習でフリーキック(FK)を伝授してもらっているが、さらなる積み上げが必要となる。遠藤コーチも“愛弟子”への率直な思いを明かした。

「本来はね、ここ(U-22選抜に)来るべき選手じゃないと思っていますし、ただやっぱりチームの彼のポジションは層が厚いので、その競争に勝たないといけないとは思うので。本来であれば毎試合ガンバの試合に出てほしいなという思いはありますけど、持っているものは間違いなくいいものを持っていますし、それをどう生かすかというのは彼自身も周りの助けを借りながらやっていかないといけないと思います。

でもまあまだ今年1年目なので。ミスを恐れずに積極的にトライしてほしいな、と。ここに来れば、違いを生み出すぐらいの選手だと思いますし、そのプレーを明日の試合で見せてほしい。彼にとっていいきっかけになるような2日間になればいいんじゃないかなと思います」

この熱い気持ちは名和田にも伝わっているはず。だからこそ現実に向き合い、今乗り越えようとしている。この活動は名和田にとって必ず意味あるものになるはずだ。

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