敗れたとはいえ見せたG大阪の高い“アレンジ力” DF福岡将太「元々は…」
◇明治安田J1リーグ第16節 G大阪0-1広島(2025年5月11日 パナスタ)
G大阪はホームで広島に惜敗し、連勝は「3」でストップした。
ただ数的不利になった後半は攻め込む時間帯が長くなった。その一因はシステム変更だった。後半開始からFW宇佐美貴史を交代させてMF岸本武流を投入。DF半田陸、中谷進之介、福岡将太の3バックを形成した。
福岡は「元々は攻撃時はシン(中谷進之介)が一つ前のアンカーの位置に入る。そして(一森)純くんがセンターバックの位置に入る感じだった」と明かしたが、広島の出方を見て「誰かが攻撃参加しようねという話になった」とピッチ内でアレンジ。3バックの一角が流動的に攻撃に加わることで、広島の狙いを絞らせなかった。
アンカーの位置に入ったMF倉田秋が全体のバランスをコントロールし、ピンチの場面では特に半田が驚異のアジリティーと危機察知能力で防いだ。得点こそ奪えなかったが、臨機応変に戦うことができ、複数失点で崩れなかったのは収穫だ。
福岡は「負けましたがダニ(ポヤトス監督)にとってもチームにとってもフォーメーションのところで言えばポジティブな部分になったと思う」と言い、DF黒川圭介も「この負けは無駄にならない」と口にした。その言葉通り、この一戦は今後につながるはずだ。



