33歳バースデーにG大阪3連勝。宇佐美貴史「良いときに生まれて良い勝利ができて良かった」
自ら祝砲ならずも勝利に貢献
ガンバ大阪は6日、明治安田J1リーグ第15節で浦和レッズとのアウェイ戦に臨み、53分に山下諒也が先制弾。守っては2試合連続のクリーンシートで浦和の反撃を跳ね返し、1-0の勝利で今季初の3連勝を達成した。
試合後はG大阪ゴール裏のサポーターからガンバクラップとともに、主将でエースの宇佐美貴史にも33歳の誕生日を祝うバースデーソング。宇佐美は心境を問われると、「別にもう誕生日は関係ないっす」と切り出し、「ゴールデンウィーク付近に生まれて良かったなというぐらい。1月生まれで今のレギュレーションだったらないし、良いときに生まれて、良い勝利ができて良かったなっていう感じ」とあまり特別視せずに語った。
そんな宇佐美も先発した今節はチームとしてミドルブロックで対抗し、浦和が攻撃を仕掛けてもスピードに乗らせず。「劣勢な状態というか、(ボールを)持たれている状態というか、それが続いてはいたけど、レッズに対しては逆にそれが良いかなというのがあった」とし、こう振り返りを続ける。
「僕らが持ってどう崩すかみたいな展開のなかで、カウンターとかで失点して、後ろを固められて最終的に負けているというのがずっと続いているし、逆に持ってくれた方が(良かった)。持つ面子もレッズに揃っている。今できている取って速くとかはチームの強みだし、そこをうまく出せるかなと思いながらプレーした」
決勝点は自身が敵陣深くに走り込んでボールを引き出した起点となる動きから。「ランニングも今良い感じでできているし、良い起点になれた。あとはクロスのクオリティと入りも良かったし、得点シーンに関しては狙いどおり」とし、決勝アシストの食野亮太郎に対しては「まだまだできるし、まだまだ良くなっていくと思う」と同じくG大阪ユースから昇格した先輩らしくゲキを飛ばした。
開幕時と比べると、攻守に意思統一が見て取れ、脆さも感じさせない戦いで3連勝。「勝っているときはやっぱりポジティブな流れというか、メンタリティ、空気感で日々過ごせる。ただ、慎重にやっていかないといけないし、締めるべきところは締めたい。また次の2試合も強いチームだし、勘違いしないようにとは思っている」と気を引き締めた。
宇佐美個人に目を向けると、なかなか状態が上がってこなかったが、第12節のFC東京戦で復帰して以降は随所にらしいプレーを披露し、第13節の京都サンガF.C.で1得点1アシストの活躍。この浦和戦は数字として残らなかったが、得点に絡むなどで調子が上向き、チームも宇佐美が先発復帰してから3連勝と勢いづく。
「良い流れは吹き込めたかな」と話す宇佐美だが、「まだまだコンディションを上げていけるし、もっともっと数字もつけられると思う」とも。また1つ歳を重ねたG大阪の至宝だが、まだまだチームをリードしていく。



