「サポーターとの距離が近い」古巣の本拠地でガンバ山下諒也が「恩返し」の同点ループ弾、両軍スタメンに元所属選手4人が名を連ねた「負けられない」一戦
【明治安田J1リーグ 第20節 横浜FCvsガンバ大阪 2025年4月20日(日)14:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)
■【激闘9連写】元所属選手4人が先発!祝福のゆりかごダンス!恩返しの同点ループ弾!
■積極的なラインの押し上げから「強力ヘッド」
「良い意味でも悪い意味でも、本当にサポーターとの距離が近いスタジアム」 元横浜FCで、現ガンバ大阪の山下諒也がそう独特の表現をするニッパツ三ツ沢球技場で、午後2時過ぎにキックオフの笛が吹かれた、この一戦。
両チームとも、上位に食らいつくために勝ち点3が欲しい状況。横浜には市川暉記、鈴木武蔵、山田康太。そしてガンバには山下諒也。どちらのスタメンにも元所属選手が名を連ねるなど、互いに負けられない一戦となった。
試合は前半、横浜が積極的にラインを押し上げ、ガンバにボール保持を許さない。横浜がサイドアタックからチャンスを作り出していく展開となった。
横浜は7分、コーナーキックのセカンドボールを鈴木武蔵が回収して、再度ゴール前にボールを入れると、ンドカ・ボニフェイスが空中戦での強さを発揮し、ヘディングでゴールを決める。
序盤からの勢いそのままに、横浜が先制ゴールをものにした。
その後も横浜は、前に出ることでペースを握り、鈴木武蔵とルキアンの強さを使った縦への攻撃で追加点を狙う。
■ロングキックを「ワンタッチ」でコントロール
だが、次のゴールを奪ったのは、ガンバだった。15分、横浜のフリーキックをキャッチしたGKの一森純がすぐさまロングキック。
高弾道で風に乗ったボールの落下点に走り込んだ山下諒也は、ワンタッチでそれをコントロール下に置くと、ワンバウンドした場合の処理に備えて出ていたGK市川暉記の位置を見て、ループシュートを選択。ペースを握られていたガンバがワンプレーで同点に追いついた。
横浜は後半、左サイドで複数人がボールに絡み、そこから福森晃斗のクロスへとつないで勝ち越しを狙う。一方のガンバは攻守の入れ替わりから同サイドを山下や満田誠、半田陸が押し返し、ロングカウンターでゴールを狙うという構図に。
中盤から終盤にかけて、ガンバは満田のボール奪取と運搬、スペースの利用のうまさが光ったが、逆転のゴールは生まれず。
両者ともに2点目を目指し続けたままタイムアップ。負けられない理由が交差する一戦は、勝ち点1ずつという結果となった。
■試合結果
横浜FC 1-1 ガンバ大阪
■得点
7分 ンドカ・ボニフェイス(横浜)
15分 山下諒也(ガンバ)



