一番すごいのは誰だ!? Jリーグ CB能力値ランキング8位。日本人の最高峰! 全監督が信頼を置く守備職人

明治安田Jリーグでは、様々な特徴を持つ選手が活躍している。サッカーという競技の特性上、彼らの能力を数値化することは極めて困難だが、それを承知の上で、プレースタイルなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。今回は、センターバックを本職とするJリーガーの能力値ランキングを紹介する。(選定・文:河治良幸)

8位:中谷進之介(なかたに・しんのすけ)

生年月日:1996年3月24日

所属クラブ:ガンバ大阪

能力値:80(攻撃力70、テクニック75、スピード80、パワー85、守備力90)

スペシャリティ(特殊能力):巧妙な守備の戦術眼

昨シーズンのベストイレブンであり、国内の日本人センターバックとしては最高ランクに位置する選手だ。スピードの絶対値がそれほど高い訳ではないが、読みを生かしながら機敏に動いて危険なところを押さえ込むことができる。

名古屋グランパスからの加入1年目だった2024年はGK一森純とともに守備の構築で大きな働きを見せて、メンタル面でもキャプテンの宇佐美貴史を支えた。個人の守備能力やプレーの安定感もさることながら、やはり注目したいのは非凡な観察眼とコミュニケーションを駆使する統率力だ。

2021年に名古屋でYBCルヴァンカップを優勝した時は、キャプテンでディフェンスリーダーでもあった丸山祐市が長期の怪我を負い、代わりにキャプテンマークを巻いてチームを支えたことが、現在のリーダーシップにもつながっていると見られる。試合の流れを見極めながら周囲に的確な指示を送ったり、ラインの上げ下げができる。

今シーズンは開幕戦で前線、中盤との連係が噛み合わない中で5失点。その後も右足首の裂傷というアクシデントなど、なかなか難しい状況を経験したが、第10節の名古屋戦では相手にほとんどチャンスを与えることなくクリーンシートに貢献しており、ディフェンスリーダーとしてガンバ大阪らしい堅守を構築していきそうだ。

中谷進之介の最大の強みは適応力と修正力だ。監督の求めることをやりながら、そこに個人の特長を加えていけるタイプだ。名古屋時代も風間八宏監督、マッシモ・フィッカデンティ監督、長谷川健太監督という全くタイプの異なる指揮官から重用されており、現指揮官のダニエル・ポヤトス監督も信頼を置いていることが見て取れる。

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