攻守の軸欠くG大阪で鮮烈デビュー…ポヤトス監督が即活躍の満田誠に「すぐに適応できる」

G大阪が満田誠の躍動などで今季2勝目

ガンバ大阪のダニエル・ポヤトス監督が2日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第4節の東京ヴェルディ戦後、会見に出席した。

【動画】ジェバリが勝ち点3もたらす決勝ヘッド!

開幕から1勝2敗と黒星先行でアウェイの東京V戦を迎えたG大阪。今節も多くの主力を欠き、大黒柱で主将の宇佐美貴史が新たにメンバー外の一戦だったが、前半を凌いで後半に反攻し、1-0の勝利で2試合ぶりの白星を奪取した。

電撃加入の満田誠や、佐々木翔悟の交代カードを切っての後半に流れを引き戻し、85分にイッサム・ジェバリが決勝ヘッド。ケガからの復帰戦だったファン・アラーノの投入も功を奏するなど、交代策が光ったポヤトス監督はこう振り返る。

「今日を総括すると、良くも悪くもなかった試合かなと思う。前半はコントロールできない展開がだいたい15分〜20分まで続いた。コントロールできないなかで、危険なシーン、チャンスを作られていなかったが、自分たちの思い通りの試合展開に進められなかった」

「後半に入り、ショウゴ(佐々木翔悟)とマコ(満田)を交代で入れ、しっかりと2人が助けてくれたと思う。前半はなかなかプレーをコントロールできなかったところで、2人の交代でしっかりとコントロールできるようになり、そこからチャンスを増やせ、最後は決め切れた」

「その後、しっかりと良い姿勢で、良い振る舞いで守備もできた試合だったと思う。みなさんもご存知のとおり、結構な離脱者がいるなかで本当に勝利が必要だったので、しっかりと勝てたのはよかった」

そんなG大阪の攻撃に勢いをもたらした1人が加入したばかりながら新天地デビューの満田。トップ下のポジションで活動量を多くしながら、ジェバリの後ろでボールを受けては展開しつつ、セットプレーのキッカーもこなし、後半からの出場で早くも存在感を発揮した。

スペイン人指揮官はさっそく起用した狙いを説明。相手のプレスを回避した後、「よりチームをグッと前に持っていける能力」と「彼自身がターンして運んでいける能力」を使いたかったと明かし、デビュー即の活躍ぶりに目を細め、今後にも期待した。

「この前の囲みでも伝えたが、能力があるのは本当に理解していたし、少ない練習時間のなかでこれだけできているということはすぐにハマるんじゃないかと考えているし、このスタイルにもしっかりとすぐに適応できる能力があるんじゃないかと思っている」

前節のファジアーノ岡山戦では攻守に後手を踏み、0-2の完敗。今節ではその攻守に磨きがかかり、ポヤトス監督も「岡山戦は悪い試合だった。それは認めるしかない」とした上で、チームとして反省を生かした戦いぶりだったと評す。

「岡山戦は悪かったが、そこから何を学んだのか。自分たちがミスしたから学ばなければいけないのは伝えてきたし、自分自身もそう思っている。そのなかで、デュエル、球際のところ、戦う姿勢というところがこの前の岡山戦でできていなかった」

「今日はそれを学び、しっかりとキャラクターを出せた、証明できたんじゃないかなと思っている。勘違いしていただきたくないのは岡山戦でそこを別に忘れていたわけではなかったが、そこができていなかった。今日はそのミスを学び、しっかりと表現できたと思う」

宇佐美、中谷進之介という攻守の軸を欠くなか、今季初となる無失点での勝利という点にも「(欠場者の)名前を挙げていけばキリがないぐらい出てくる。ウェルトンもそう。離脱者がいるなかでこの勝利は本当に大きい」と述べ、価値ある勝利と強調した。

なお、ベンチにすらも入らなかった宇佐美の状態については「今は彼の状況をこの場で伝えるタイミングではないので、コメントは差し控えたい」としつつ、「少し違和感があって、今回は置いてきた」と話している。

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